仁川アジア大会
第17回アジア競技大会(2014/仁川)
武術(武術太極拳)は、中国で生まれた中国武術をもとにしたスポーツです。中国および国際的には「武術(ウーシュー、 Wushu」と呼ばれ、日本では「武術太極拳」の名称で普及を進めています。
中国武術の起源は数千年前に遡ります。中国の周の時代には仏教の寺で自己防衛術として発展を見せました。14世紀から20世紀初めにかけて、打つ・蹴る・投げる・つかむ・刺すなどの技法を組み合わせた数多くの流派や、種類が生まれました。
アジア競技大会においては、1990年第11回北京大会から正式競技となりました。
武術の試合形式には,一定のルールのもとに相手と格闘して勝負を決めるもの(対抗性競技)と,一定の動作を単独で演武してその技術水準を評価するもの(演武競技)の2種類があります。
対抗性競技は、空手で言うところの組手競技の「散打」があり、これは体重別に階級分けされ、男子で5階級、女子で2階級が行われます。
演武競技は「套路(とうろ)」と呼ばれ,個人種目別競技で行い,エントリーした種目で選手が定められた時間とルールにもとづいて1人ずつ演武し,審判員が与える得点によって順位を定めます。
アジア競技大会では「自選難度競技」という難度動作を含んだ競技種目が採用され、男女それぞれ下記の4種目が行われます。
▼男子
①長挙
②南挙・南棍総合
③太極拳・太極剣総合
④刀術・棍術総合
▼女子
①長挙
②南挙・南刀総合
③太極拳・太極剣総合
④剣術・槍術総合
※総合種目は、2種目の合計点で順位を決めます。
演武時間は,太極拳・太極剣は3分以上4分以内,その他の種目は1分20秒以上2分以内で,この規定時間に過不足がある場合は,規則にもとづいて減点されます。
演武競技の採点は、A組・B組・C組の各3人の審判および審判長1人の計10人で行われます。採点方法は10点満点方式で行われますが,10点は次のように配点されます。
A組審判
(動作の質とその他のミスの採点)に5点を配点,減点方式
B組審判
(演技レベル)に3点を配点,評価方式
C組審判
(難度動作)に2点を配点,成否による減点方式
参照リンク:
(公社)日本武術太極拳連盟
http://www.jwtf.or.jp/