ロンドン2012
体操・トランポリン TRAMPOLINE
概要・説明
国際体操連盟（FIG）が制定する採点規則に基づいて、技の美しさ・高さ・技の難易度・雄大さ・安定性などの観点で複数の審判員が採点し、そこから得点を算出して順位を競う競技である。（演技点＋難度点＋跳躍時間点）
競技の種類
オリンピックでは個人競技（1名が演技）のみが行われ、予選と決勝を行う。予選得点は第一演技と第二演技の得点合計からなり、予選得点上位8位が決勝に進出する。
（1）演技は、異なった技10種目を連続して行わなければならない。
（2）第1演技（演技評価＋指定種目2種目の難度評価＋跳躍時間評価）と第2演技（演技評価＋10種目難度評価＋跳躍時間評価）の合計点で予選を行う。決勝には予選上位8位までの選手が進出できる。なお、決勝は、持ち点なしの0点スタートで自由演技のみで行われる。
（3）得点評価の単位は小数点第3位まで表示される。
（4）個人競技の審判は、主審1名、演技審判員（1審〜5審）5名、難度審判員2名跳躍時間審（8審）の合計9名で行われる。
得点の算出方法
5名の演技審判員が表示した演技得点（10.0点満点）の内、最高点と最低点が除かれ残り3名の中間点の合計（30.0点満点）が演技得点となる。
また、第1演技では指定種目の2種目、及び第2演技・決勝の自由演技では、難易度に対する得点（難度点）が演技得点に加算される。難易度の得点は、次のように計算される。
・宙返り回転（横軸回転）：1/4回転につき0.1ポイント
・捻り回転（縦軸回転）：1/2回転につき0.1ポイント
・完全な1回宙返り（360°）：0.5ポイント
・完全な2回宙返り（720°）：1.0ポイント
・完全な3回宙返り（1080°）：1.6ポイント
・完全な4回宙返り（1440°）：2.2ポイント
・捻りの伴わない宙返り（360°〜720°）での空間姿勢をえび型、伸び型で行えば、0.1ポイントのボーナス点が加わる。
・2回宙返り以上での宙返りでの空間姿勢をえび型、伸び型で行えば、宙返りの回転ごとに0.1ポイントのボーナス点が加わる。
例えば、体操競技で有名になった月面宙返り（後方2回宙返り1回ひねり1/2 in 1/2 out）の難度点は次のようになる。
・宙返り得点 2回宙返り 0.8＋0.2＝1.0
・捻り得点 1回捻り 0.1＋0.1＝0.2 合計1.2ポイント
また、演技姿勢をえび型で実施すれば、ボーナス0.2が加算され1.4ポイントの種目になる。
跳躍時間得点は次のように計算される。
・ベッドに着床していない時間を装置で測定し、1秒＝1点として算出する。
・小数点第3位を0.005単位で切り捨てて計算。