ロンドン2012
概要・説明
競技方法
競技フィールドは、縦91.4m、横55mの長方形で、サッカーフィールドよりもひとまわり小さい感じである。ゴールはハンドボールよりもひとまわり大きい高さ2.14m×横3.66mで、ゴールの前にはシューティングサークルと呼ばれるシュートゾーンがあり、その中からのシュートがゴールに入れば得点となる。
試合は1チーム16名、フィールドでプレーできるのは11名以下で、選手の交代は試合中何度も自由に行える。競技時間は前半・後半各35分である。ゴールキーパー以外は、手・足を使うことができず、スティックでボールをコントロールする。シュート時のボールスピードは160kmにもなる。ゴールキーパーはヘルメット、レガード、プロテクターなど頑丈な防具で身体を守る。試合は1ゴールを1点とし、得点を多く入れたチームの勝ちとなる。また試合の審判は2名で行い、どちらも同じ権限を持つ。試合の開始はフィールド中央でのセンターパスで始まり、その後両チームの選手によって得点を競い合う。サッカーのようなオフサイドが無いのもホッケーの特徴の一つである。
競技の規則
(1)試合時間
試合時間は、前半・後半35分ずつの70分間で行われ、前後半に10分のハーフタイムが入る。なお、延長戦は前半・後半7分30秒ずつで行われる。
(2)勝敗
予選リーグは勝ち点で争われ、順位決定戦、準決勝、決勝では同点の場合、延長戦を行う。延長戦はゴールデンゴール方式で行い、得点が入った時点で試合終了となる。試合時間内で決着がつかない場合は、PSO(ペナルティ・シュート・アウト)戦と呼ばれる、両チーム5名ずつのフィールドプレーヤーとゴールキーパーの1vs1の攻防戦が繰り広げられる。
各組予選リーグ上位2チームは、準決勝戦へ駒を進め、各組予選リーグ3〜6位チーム別組同順位のチームと、順位決定戦を実施し、最終順位が決定する。
(3)チームの人数・出場登録選手
出場登録選手は、1チーム16名である。フィールドに立てるのはサッカーと同じ11名で、1名のゴールキーパーと10名のフィールドプレーヤーによって構成される。ホッケーの選手交代は何度も自由に交代できるので、選手交代のタイミングが試合の勝敗を大きく左右する。
(4)フィールド
競技フィールドは、縦91.4m×横55m。ゴールは高さ2.14m×横3.66mの大きさで、得点を競う。1972年からは、オリンピック、ワールドカップ、アジア大会など国際大会はすべて人工芝のフィールドで行われるようになった。現在国内主要大会もすべて人工芝フィールドである。人工芝フィールドでの試合実施により、球速が速くなり、プレーヤーのスピード、体力、技術等が更に高いレベルで要求される、エキサイティングなスポーツへと進化を遂げている。