ロンドン2012
概要・説明
競技方法
近代五種競技は、1人の選手が、フェンシング(エペ・総当たり1分間1本勝負)・水泳(200m自由形)・馬術(障害飛越)・コンバインド(レーザーピストル5発+ランニング1,000m)×3回の全く異なる運動要素を持つ5種目を1日で行い、その成績を全て得点換算して、その総合得点で順位を争うという、非常に過酷な複合スポーツである。
競技(種目)の規則
オリンピックは男女とも個人種目のみで実施する。
◆フェンシング
・エペ種目で、総当たり1分間1本勝負を実施する。
・同時突きの場合時間内であれば再度実施し、時間内に勝負が決しなかった場合両選手ともに負けとなる。
・勝率70%(35試合の場合25勝)を1,000点とし、1勝敗毎に24点が増減される。
◆水泳
・200m自由形のタイムレースで、100分の1秒まで計時する。
・エントリータイムの遅い選手の組からスタートとなる。
・男女2分30秒1,000点とし、1秒毎に12点が増減される。
◆馬術
・貸与馬競技であり、選手が抽選で引き当てた馬に、競技20分前から試乗して準備をする。
・全長350m〜450mに配置された12個障害(ダブル障害・トリプル障害×各1を含むので、実質15個)を所定時間内に飛越する。
・2回の落馬またはタイムオーバーの場合その時点で競技中止となり、残った障害の減点等をして、採点がなされる。
・1,200点からの減点方式である。
・主な減点
所定時間オーバー1秒毎:- 4点
障害落下:- 20点
不従順:- 40点
拒止・逃避で障害落下:- 60点
1回目の落馬 :- 40点
2回目の落馬:失権
◆コンバインド
・射撃(レーザーピストル)は黒点5.9cmに5発命中させるか命中しない時は70秒間撃ち続け、その後ランニング1,000mに移行する。これを3回繰り返しゴールとなる。
・4種目までの得点差をタイム換算して、ハンディキャップ方式で上位の選手からスタートするので、ゴールでの順位が総合成績の順位である。
・3種目の最上位者がハンディキャップ0秒となり、2番目移行は最上位者の得点差をタイムに換算(4点=1秒)する。
・男女12分30秒2,000点とし、1秒毎に4点が増減される。