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バンクーバー2010


ボブスレー・スケルトン SKELETON

見どころ

スケルトン競技とは、ボブスレー競技やリュージュ競技と同じ氷で造られたコースを、鉄製のそりで滑り降り、そのタイムを競う競技のことである。この競技の特徴は、足を前にして乗るボブスレー競技やリュージュ競技と異なり、頭を前にして、腹這いになってそりに乗ることである。オリンピックでは、かつて1928年の第2回サン・モリッツ大会と1948年の第5回サン・モリッツ大会で公式競技として行なわれたことがあるが、その後は、種々の理由で正式種目とならなかった。前々回の2002年の第19回ソルトレークシティー大会では、世界各国からの復活の声に押されて、実に54年ぶりに復活することとなった。

競技方法

スケルトンのそりはランナー(滑走部)とシャーシー(車台)のみの極めてシンプルな骨組みだけであるので、骨格とか骨組みを意味する言葉のスケルトンと言う名が付けられたと言われている。競技者はそりに腹這いになって乗り、重心移動によってそりを操作する。そりにはブレーキは付いていない。
スタートは、ボブスレーと同じスタート板からボブスレー用に造られたそりを真っ直ぐ押すための2本の溝の片方に、スケルトンのランナーの片方を入れ、そりの両側にあるグリップ部分(ハンドル)を掴んで、そりを全速力で押し、加速する。そして、バレーボールのレシーブの様にしてそりに飛乗り、加速する。滑走の善し悪しは、スタートダッシュの速さ、コースのライン取り、空気抵抗の少ない滑走フォームによって決まる。
競技は男子の部と女子の部があり、2回滑ってその合計タイムで決める。タイムは1/100秒まで計測される。
そりの重量は、男子は43kg、女子は35kg以下とされている。ただし、選手を含めて115kgを超えるときは、そりは男子33kg、女子は29kg以下とされる。 競技は、早い順番ほど氷の状態が荒れていないので有利となる。このため、スタート順を決めるためのシードシステムが採用されている。

今大会の見所

今シーズン、田山選手は、前半戦にインターコンチネンタルカップを転戦し20位、17位、14位、6位(2本目は3位)、そして全日本で初優勝と勢いに乗っている。田山選手は、抜群のスプリントに滑走技術が身に付き精神的にも強くなってきた。越選手は、45歳でオリンピック3回目の出場を果たした。越選手は、前回のトリノオリンピックで痛恨のミスを犯して11位その悔しさで4年間を過ごした。越選手は、滑走技術で順位を上げるタイプである。未だにスプリントタイムの自己記録を更新しているが、スプリントタイムの順位からどれだけゴールの順位を上げるか楽しみである。小室選手は、ソフトボールから転向してきた。1年目は、青あざを作ってのトレーニングであったが、6年間で経験と技術を身につけここまでのぼってきた。夏に捻挫をした足首の治療が長引いているのが心配であるが、全日本選手権優勝と調子を上げてきた。ワールドカップでは、2本勝負のうち1本目に8位を記録したことがあり2本揃えることができれば入賞が可能である。

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