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TEAM JAPAN DIARY

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2010年2月

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2010/02/16

次につながるいいレース〜クロスカントリー 女子10km 決勝

文:松原孝臣

スキー・クロスカントリーの最初の種目、女子10kmの決勝が15日、行なわれた。場所はウィスラー・オリンピック・パーク。バンクーバー市内からはバスで3時間半ほど北に進んだ町である。

日本は石田正子、夏見円の主軸2人が欠場。

「それぞれの得意種目に向けて万全を期すため」(佐藤志郎監督)と、両選手を温存する格好となった。

雪不足を象徴するように、ウィスラーも例年からすれば信じられないほど雪の少なさが目立ち、茶色い山肌が見えている場所も少なくない。気温もマイナス2度程度と、雪山としては過ごしやすい気温の中、数千人の観客が拍手、歓声、思い思いに声援を送る中、午前10時を少しまわる頃、競技は始まった。

最初の走者、オルゲ(スペイン)がスタート。以降、30秒間隔で選手たちがスタートしていく。

日本からは、ソルトレークシティー、トリノに続き、3度目のオリンピックとなる29歳の福田修子と、今大会のスキー勢最年少の18歳、柏原理子が出場。

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4×5kmリレーに向けて、前向きなレースを展開した福田選手(写真提供:共同通信)

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2010/02/16

スピードスケート会場近くに巨大「イヌシュク」誕生

スピードスケートの会場となっている「リッチモンドオーバル」の入り口近くに、コンテナで作られた巨大なシンボル像「イヌシュク」が誕生! 大会ムードを盛り上げています。

Inusuku2_2巨大イヌシュク

イヌシュクは、カナダ極北に住んでいる先住民イヌイットが、石や岩を人間が両腕を伸ばした形のように積み重ねたオブジェ。様々な説がありますが、もとは雪で道に迷わないようにと作られた道しるべだったとか。その後は、山に訪れる人々への歓迎や友情といった意味を持つようになったそうです。ウィスラーの山の頂上にある巨大な石造は、観光名所のひとつ。バンクーバーオリンピックのロゴマークにもなっているので、見覚えのある方もいるのではないでしょうか?

Rogo_2大会ロゴ

Sekizou ウィスラーの石像

今回登場したのは、コンテナ製のイヌシュク。リッチモンド市が町のPRのために作成したそうです。バンクーバーの隣町であるリッチモンド市は、バンクーバーの港や空港と、ブリティッシュコロンビア州の各地とをつなぐ輸送業で栄えた町。そこで、貨物の輸送に使われる巨大コンテナ9個を積み上げ、高さおよそ15mの巨大イヌシュクを作りました。イヌシュクの片手は会場となるリッチモンドオーバルを、もう片方の手はリッチモンド市庁舎を指して、会場と町を見守ってくれているのだとか。

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巨大イヌシュクを道しるべに会場に到着した観客たちは、イヌシュクに歓迎されながら会場に入る長い行列へと並んでいました! (JOC広報チーム)

2010/02/16

遠藤尚が日本男子初の7位入賞〜フリースタイル 男子モーグル 決勝

文:松原孝臣

すさまじい戦いだった。

悪天候のもとで行なわれた前日のスキー・フリースタイル 女子モーグルとは打って変わって、14日の男子モーグルは晴天に恵まれた。選手たちが「滑りやすく感じる」というようにコースコンディションも良好。そのため、ミス一つ許されないハイレベルな争いが、決勝で繰り広げられた。

日本勢は、尾﨑快が「第2エアのランディングが……」と自ら認めるように、着地後に乱れ残念ながら予選で敗退したが、4度目の出場となる附田雄剛が予選11位、ともに初出場の西伸幸が15位、遠藤尚が8位で決勝進出を果たす。

迎えた決勝は、順位が下位の選手からスタートする。1番目のロンカイネンが、23.50をいきなりマーク。決勝進出者の中では最下位の選手が好得点を出した以上、続く選手たちにはプレッシャーがかかる。

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尾﨑選手は、第2エアの着地が乱れて無念の予選敗退(写真提供:フォート・キシモト)

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2010/02/16

7位入賞で複合の魅力を伝えた小林範仁 〜ノルディック複合 個人ノーマルヒル 決勝

文:折山淑美

「まさか!」
と思うような一瞬だった。2月14日のノルディック複合 個人ノーマルヒル、後半の距離10kmも残り1.4kmほどになったところだ。長い下り坂を降り切った右へ曲がるカーブ。8人で形成するトップ集団の7番手につけていた小林範仁が、内側を突いてスーッと前に出ると、そのまま他の選手を離し出した。平地を過ぎて小さな登り坂にかかるとその差が4m、5mと広がる。

会場のゴール近くにあるミックスゾーンにあるテレビモニターの前に集まった記者の間では「もしかして金もあるんじゃないか!」という声が沸き上がった。銅メダルくらいの可能性はあるとは見ていたが、金メダルまでは想像していなかったからだ。

飛び出した小林を、スピレーン(アメリカ)が単独で追う。そのまま先頭を走り続ける小林は9.2km地点のチェックポイントをトップで通過した。だがその直後にスピレーンに抜かれてしまった。

「本当にスキーが滑っていたから……。あそこで行かなくても良かっただろうけど、僕のハートが行かせてしまったんです。『目立つチャンスだ!』って」

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7位に入賞した小林選手(写真提供:アフロスポーツ)

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2010/02/15

オリンピックと旧正月とバレンタイン!!! 盛り上がるバンクーバー

214日といえばバレンタイン、とは限りません。2010214日は中国の春節(旧正月)です。旧正月とバレンタインとオリンピックが同時に訪れた日曜日とあって、バンクーバーの中心街は、いつにない大混雑で盛り上がりました。

Valentineバレンタインで盛り上がる人々

町のどこにいっても、人、人、人。飲食店やイベントスペースなど、どれもが大行列です。なかでも人が集まっていたのは、ダウンタウンの中心、ロブソンスクエア周辺です。歩行者天国には、旧正月を祝うランタンが飾られ、お祝いムード。地元の小学生などが絵を描いた色とりどりのランタン約2000個が、並木道のように飾られていました。慣習では、旧正月を祝う締めくくりとして当日のみ飾られるランタンを、オリンピックにあわせて早めに制作し1月末から飾っているそうです。

Rantan旧正月のランタン飾りには人だかり

一方で、バレンタインとあってカップルが楽しそうに歩く姿も目に付きます。女の子が男の子にチョコレートを贈るスタイルは日本だけ。カナダでは、夫婦やカップルがお互いにプレゼントを渡すイベントのため、デパートはプレゼントを買い求めるカップルで大盛況。プレゼントの主流は日本と同じくチョコレートなので、町のチョコレートショップには行列ができていました!

もちろん、盛り上がりの一番の要素はオリンピックです。町で一番長い行列は、老舗デパート「ザ・ベイ」のオリンピックストアでしょう。「ザ・ベイ」はオリンピックグッズのオフィシャルメーカーのため、オリンピックグッズの種類も圧倒的。店に入るだけで3060分待ちという混雑ぶりでしたが、みなウィンドウ越しにグッズを見定めながら、気長に順番を待っていました。

3つのイベントが同時に訪れ、町は笑顔であふれかえる一日となりました!(JOC広報チーム)

Obujeスキージャンプのオブジェで記念撮影!

Thebay 入店するだけで30分以上待つ大行列

Tochi聖火のトーチを持って記念撮影するカップル

2010/02/15

穂積、スピード女子3000mで6位の力走!

スピードスケート女子3000mが14日、バンクーバー近郊の競技場「リッチモンドオーバル」で行われました。日本からは、穂積雅子選手が6位で、同種目では田端真紀選手のソルトレークオリンピック6位以来の入賞を果たす力走! 石澤志穂選手は15位、名取英理選手は21位でした。

Hozumi2優勝したサブリコバ選手といいレースをする穂積選手(提供:アフロスポーツ)

日本人応援団の席は、ちょうどスタート地点の正面。応援席には、スピードスケートの関係者をはじめ多くのファンが駆けつけ、国旗を振りながらスタートを見守ります。カナダの観客が派手なトレーナーやフェイスペイントなどで観戦を楽しむのに対し、日本応援団は、手に汗をにぎりじっと応援する姿が印象的です。

日本の一番手は4組目の名取選手。アウトレーンからのスタートです。同走の選手が好タイムを刻んで行くなか、なんとか食らいついていきますが、最後で伸びなやみ41818でのゴール。今回のオリンピックでは3000mのみ出場の名取選手は、悔しそうな表情を浮かべましたが、それでも滑走後にはリンクの内周を一周し、日本応援団にも笑顔で手を振っていました。

Natori_2名取選手(提供:アフロスポーツ)

次は、14組中7組目に、石澤選手が登場。勢いのあるスタートダッシュを決め、好調な滑りを見せます。同走の選手をグングン引き離し、41562の好タイムでゴール。この時点で2位! 力を出し切り、満足そうに場内を見渡していました。

Isiwzawa石澤選手(提供:アフロスポーツ)

穂積選手は、14組中11組目で登場。最後までスピードの落ちないスタミナが持ち味です。同走は、5000mの世界記録保持者で、09年世界選手権で総合優勝と波に乗っているマルティナ・サブリコバ選手(チェコ)。注目のレースとあって、2人がスタートラインに立つと、会場の空気も一気にピンと張り詰めます。

スタートダッシュはインコースの穂積選手が攻め、先頭に出ます。中盤まで、世界トップクラスのサブリコバ選手を抑えると、日本応援団は興奮で大歓声に包まれます。しかし、さすがサブリコバ選手。中盤から一気にスピードを出し、ワールドレコードに迫る好タイムを刻んでいきます。それに引き離されることなく懸命に付いていく穂積選手。サブリコバ選手は40253の驚異的なタイムでゴールすると、その背中を見つめるように最後まで粘った穂積選手が40736でゴール。この時点で2位につけました。

Hozumi1_2サブリコバ選手の力走をたたえる穂積選手(提供:アフロスポーツ)

残す3組が滑った結果、穂積選手と同走したマルティナ・サブリコバ(チェコ)が、圧倒的なタイムで初の金メダルを獲得しました。穂積選手は、大健闘の6位。優勝したサブリコバ選手との同走は、大きな経験となったことでしょう!

石澤選手と穂積選手は、24日の女子5000mにも出場予定です。さらなる活躍にむけて、私たちも精一杯応援しましょう!(JOC広報チーム)

2010/02/14

この悔しさをラージヒルで!〜ジャンプ ノーマルヒル個人 決勝

文:折山淑美

スキー・ジャンプの最初の種目であるノーマルヒル個人戦、2月12日の開会式前に行われた予選のトライアルまでは、日本チームも10日からの公式練習の勢いを保っていた。最初に登場した竹内択が104.5mを飛び、なかなか調子の上がらなかった栃本翔平も100m。バラツキがあった葛西紀明も100mを飛び、伊東大貴は104.5mまで飛距離を伸ばした。トップクラスとは助走をスタートするゲートの違いがあるとはいえ、十分戦える可能性を示していたのだ。

だが予選が始まると、重苦しい風が吹いてきたような雰囲気になった。一番手で登場の、好調だった竹内は96mに止まり、二番手の栃本も95m。ともに予選を突破したとはいえ、「スカッと本戦へ」というわけにはいかなかったからだ。

「緊張はしてなかったがアプローチを意識しすぎていて、片足だけ重心がつま先の方へ行ってしまい、飛び出しで曲がってしまった。ここへ来てからこんな失敗は初めてです」と、竹内は苦笑する。とは言っても彼は、2007年と2009年の世界選手権では惜しいところで代表を逃していて、今回は待ち続けた初の世界大会出場なだけに力が入ってしまうのはしょうがない。続く栃本もうまく飛距離を伸ばせず、K点の95m着地。「多分緊張してたんでしょうね。力が入って踏切のタイミングを外してしまいました」と苦笑する。2人とも30位台で無事に予選は通過したとはいえ、勢いに乗れなかったのは確かだ。

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初のオリンピックで決勝に進出も、2本目には進めなかった竹内選手(写真提供:アフロスポーツ)

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2010/02/14

上村愛子選手、惜しくも4位(女子モーグル)

日本注目のスキー・女子モーグルが13日、サイプレスマウンテンで行われました。激しく横殴りの雨が吹きつける難しいコンディションのなか、選手らはそれぞれの力を振り絞った滑りを披露。集まった観客もずぶ濡れになりながら、最後まで声援を贈り続け、選手も観客も一体となった夜になりました。日本代表選手団は、上村愛子選手4位、村田愛里咲選手8位、伊藤みき選手12位、里谷多英選手19位でした。

Uemura_2華麗なエアを決める上村選手(Photo:ロイター/アフロ)

予選では小雨だった雨が、2時間のブレイクタイムをはさんだ決勝の時には、横殴りの雨へと変わっていました。煌々と照らされたコースが、日が落ちて暗くなったサイプレスマウンテンに浮かび上がります。

日本代表選手団の4人とも予選を突破し、一番手は伊藤選手。2つのエアをきれいに決め、3151のタイムでゴールすると両手を挙げてガッツポーズ。ターン11.6、エア4.44、スピード5.59で総合21.63をマークしました。

Itou_2伊藤選手(Photo:ロイター/アフロ)

続いて里谷選手が登場。第一エアをクリーンに決めると、第二エアまでの長いコブの連続を積極的に攻め、強気の滑りを見せます。腰痛の不安を感じさせないスピードのある滑りでしたが、第二エアの踏み切りでバランスを崩し、空中で脚が開いてしまい転倒。すぐに起き上がってゴールしましたが、総合12.85で、この時点で最下位に。それでも果敢な滑りに会場から大きな拍手が送られました。

Satoya_3里谷選手(Photo:ロイター/アフロ)

日本の三番手は、予選でも11位に入る好調な滑りをみせていた村田選手。やわらかいターンで無駄の無いコースを攻め、迫力のあるエアで魅せます。第二エアでは、空中を舞うかのようなバックフリップに、北米の観客たちからも「オーッ」と歓声が上がりました。滑り終えた瞬間、村田選手も、渾身の滑りにガッツポーズ。ターン12.5、エア4.56、スピード6.163005)の総合23.22で、この時点でトップに立ちます。

Murata_3 村田選手(Photo:ロイター/アフロ)

そしてメダルの期待のかかった上村選手は、20人中の16番滑走。直前に滑ったシャノン・バーク選手(アメリカ)が27.90秒でゴールし、メダル圏内の25.43で首位となる中での滑走となりました。上村選手は、第一エアを華麗に決め、コブを冷静に攻めるミスのない滑り。第二エアの着地でわずかに足が開きましたが、28.88秒と好タイムでゴールし、24.682位につけます。

この時点で、残る滑走者は予選上位の4人。ところが、続く2人がターンやエアで転倒し、下位に回ります。そしてトリノ冬季オリンピック女王の、ジェニファー・ハイル(カナダ)が登場すると、会場は滑る前から総立ちになり熱気は最高潮に。華麗なターンと高速の滑りで、27.91秒でゴールすると25.69で首位に立ちました。地元カナダの観客らは、応援のベルを大きく鳴らし、得点を読み上げる放送が聞こえないほどの大歓声が沸きました。

そして最終滑走は、予選トップのハナ・カーニー選手(アメリカ)。この時点で上村選手は3位。上位陣の転倒が続くなか、観客は息をひそめて見守ります。しかし、さすが昨季ワールドカップ種目別優勝の実力者。臆すること無くコブを攻め、ターン、エア、スピードともにトップの総合26.63で優勝を飾りました。

上村選手は、惜しくも4位。それでも、長野オリンピック7位、ソルトレークオリンピック6位、トリノオリンピックの5位から順位を上げた活躍に、遠く日本から足を運んだ日本人の観客たちは、「よくやった!」「頑張ったね」と、雨の降りしきるサイプレスマウンテンに向かって叫んでいました。 (JOC広報チーム)

2010/02/14

桜ほころぶ暖冬のバンクーバー

記録的な暖冬となっているバンクーバーのダウンタウン周辺では、桜の花が咲き始め、市民の目を楽しませています。

Dsc01615桜咲く、バンクーバー冬季オリンピック

Dsc01566 すでに桜が満開の樹も

今年のバンクーバーでは、1月の最高気温は13度。1月末から2月にかけて、軒並み10度を超える日が続いています。天気予報では、219日と21日は、2月の観測至上最高となる17度の予想。一足早い春の到来になりそうです。

海辺ではタンクトップ1枚でランニングする市民の姿も。市内のアイスクリームショップでは、例年以上の売れ行きとのこと。バンクーバーは日本より510度気温が低いといわれているため、日本人観光客は厚手のコートやダウンジャケットを持参していますが、着るチャンスも少なく、フリース一枚で歩いている人も多く見られます。

Dsc01621_2桜並木を歩くバンクーバーの市民ら

原因となっているのは、異常気象のエルニーニョ現象。太平洋の海面水温が上昇することで北米や日本が暖冬となるこのエルニーニョ現象が、昨年の夏に始まってから、今年2月になっても続いているそうです。カナダでは最南端の西海岸の町となるこのバンクーバーは、日本以上の暖冬となっています。

暖冬の影響で、サイプレスマウンテンは雪不足に悩まされていますが、世界中から集まった多くの観戦客にとっては、暖かく過ごしやすいオリンピックとなりそうです。 (JOC広報チーム)

2010/02/13

熱気に包まれた開会式! 日本代表選手団は88人参加

21回オリンピック冬季競技大会(2010/バンクーバー)が12日、開幕しました! 開会式は、冬季オリンピック至上初となる屋内開催。フットボールチームの本拠地であるBCプレイスは、待ちに待った祭典のスタートを祝う約55000人の観客であふれかえり、熱気に包まれた夜となりました。

開会式は、オリンピックシンボル(5つの輪のマーク)からスノーボーダーが飛び出てくる演出でスタート。先住民族によるダンスで盛り上がるなか、入場行進が始まりました。行進順は、ギリシャを先頭に、国名の頭文字のアルファベット順で、最後が開催国のカナダです。

Nippon_3 43番目に行進した日本代表選手団(提供:アフロスポーツ)

日本は参加82カ国のうち43番目。岡崎朋美旗手を先頭に、役員らを含めた88人が行進に参加しました。今回5度目の出場となる岡崎旗手は、自ら旗手に志願。「思いっきり楽しみたい」といっていた通り、満面の笑みで胸を張って旗を大きく振っていました。初参加となる選手らも、頬を赤らめながら元気に行進。約55000人の観客からパワーをもらっている様子でした。

また入場行進のなかで、観客の心がひとつになる場面がありました。この日、グルジアの男子リュージュの選手が公式練習中に事故死。「グルジア」がコールされると、観客はいっせいに立ち上がり、悼みと激励の拍手を精一杯贈りました。

今回の演出は、オーロラや大きなシロクマ、雪山、紅葉カエデなど、カナダの自然を全面にアピールする映像やオブジェが満載。先住民との融和やサスティナビリティ(持続可能)をテーマとしたオリンピックにふさわしい、温かみと美しさのあふれる演出でした。

Shirokumaオーロラとシロクマの演出(提供:アフロスポーツ)

最後は聖火点灯。アイスホッケーの元選手でカナダの国民的英雄である、ウェイン・グレツキーさんら4人が同時に点灯し、3時間にわたる祭典を締めくくりました。

Seika点灯した聖火(提供:アフロスポーツ)

今大会は、史上最多の82カ国・地域から約2500人の選手が参加。史上最多の86種目が、212日〜28日までの17日間行われます。 (JOC広報チーム)

Senjyuumin_2  先住民の踊りに乗って行進する日本代表選手団(提供:アフロスポーツ)

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