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TEAM JAPAN DIARY

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2010年3月

2010/03/03

選手36人から閉幕コメントが集まりました!(3)

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(左から)銀メダルを獲得した、田畑選手、小平選手、穂積選手(写真提供:アフロスポーツ)

小平奈緒(スピードスケート女子チームパシュート銀メダル)
オリンピックの舞台で普段の力を発揮するには、スケートが好きと言う強い気持ちを持つことが何より大切です。それを強く感じました。個人レースではメダルを狙えるという心のすきがあってメダルに届きませんでした。チームパシュートでは、それを教訓にしっかりとしたレースをすることができたと思います。

田畑真紀(スピードスケート女子チームパシュート銀メダル)
スケート人生の集大成と思って臨みました。個人レースでは悔しい思いがあったけれど得たものもあり、それを生かしてチームパシュートに臨むことができました。たくさんの人に支えられて獲れた銀メダル。ずっしりとした重い思いが詰まっています。

穂積雅子(スピードスケート女子チームパシュート銀メダル)
4年に1度のオリンピックで勝つことの難しさを強く感じました。平常から戦う気持ちを大事にして、頑張っていきたいです。

名取英里(スピードスケート女子)
4年前から夢みてきたオリンピックでした。自分の試合も、応援も頑張りました。平常心で滑るつもりが、感覚が違って、一歩一歩がいつものリラックスした滑りになりませんでした。チームパシュートの銀メダルを見て、私もこのままでは終われない、と思いました。


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銅メダルを獲得した髙橋選手(写真提供:フォート・キシモト)

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浅田選手は銀メダルを獲得(写真提供:フォート・キシモト)

髙橋大輔(フィギュアスケート男子シングル銅メダル)
4年前に荒川静香さんがオリンピックを楽しんでいる様子を見ていて、今度は自分もオリンピックの雰囲気を楽しもうとの気持ちで臨みました。メダルを獲った自分をほめてあげたい。これだけ世界が一つになれるものは、なかなかないと感じました。氷に立ったときに、応援の気持ちの大切さがすごく伝わってくる。今回は生き生きと滑って、いい演技ができました。ここは人間のパワーを結集する舞台ですね。

織田信成(フィギュアスケート男子シングル)
演技面の反省はありますが、オリンピックの舞台に立つことを支えてくれた人たちのためにも、もっと自分を高め、いい演技をしたいと思います。悔しさが残ったことで、向上心がぐっと出ました。もっと強くなりたいと心から感じています。

小塚崇彦(フィギュアスケート男子シングル)
納得している気持ちと、不満な部分の両方があります。練習をしていれば、どんなに緊張する舞台でも、いい演技ができるということが分かりました。今まで苦労していた4回転ができたことはうれしいです。髙橋選手の(銅メダルの)日の丸を見て、鳥肌が立ちました。4年後も是非出場して、今度は自分も表彰台に立ちたいです。

浅田真央(フィギュアスケート女子シングル銀メダル)
オリンピックという大きな舞台でとても緊張したけれど、この舞台を踏んだことで他の試合を冷静にできる自信がつきました。オリンピックは目標に向かって行く人ばかりがいる選手村という、一つの町の中に入ることがすごい刺激です。いろんな競技があるけれど、金銀銅のメダルをゲットできたときの喜びは、きっと同じなんだろうなと共感を持って見ました。

鈴木明子(フィギュアスケート女子シングル)
オリンピックに向けて、まっすぐにひたむきに練習できる過程が充実していて、目標があって頑張れることって素晴らしいなと改めて思いました。揺らぎない気持ちでまっすぐに向かう姿が、人をひきつける大会なんだと思います。トップ選手と肩を並べる試合ができ、得るものが大きく、大会を通して成長できたと思います。

安藤美姫(フィギュアスケート女子シングル)
オリピックは、人とのつながりの大切さを感じる場所です。2回目のオリンピックでやっとそれが分かりました。声援の大きさ、支える人の大きさが、競技の力に変えることができて、フィギュアスケートをやっていて本当によかったと思えました。今回感じた幸せを忘れずに、人との出会いを大切にしていきたいと感じています。


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リレー3000mは7位に入賞。(左から)桜井選手、貞包選手、酒井選手(写真提供:アフロスポーツ)

桜井美馬(ショートトラック女子)
今回は結果に結びつかず、この悔しい思いを無駄にしないよう4年後のオリンピックを目指し、悔しさを持ち続けていきたいです。戦う相手は同じなのに、宙に浮いている感じで、今までにない感覚でした。オリンピックを良いものにするためにももう一度出たいです。

酒井裕唯(ショートトラック女子)
会場が満員で、コーチの指示も聞こえないほどでした。緊張するかと思いましたが、意外にも平常心で臨めたと思います。オリンピックの空気を体験して、自分の足りなさを痛感しました。橋本団長がチームのミーティングに挨拶に来てくださったりして、ただ競技をするだけではなく、チームジャパンが団結することの強さを感じる機会になりました。


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(左から)女子2人乗りに出場した、浅津選手と桧野真奈美選手(写真提供:ロイター/アフロ)

浅津このみ(ボブスレー女子)
オリンピックに出場して、他国の方々とこれまで以上に交流でき、技術的な差、オリンピックに向けての考え方、モチベーションの違いを痛感しました。競技を始めてまだ半年しかたってないため、経験の差もありますが、まだ上を目指していける可能性が十分にあるとも思います。


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カーリングは8位に入賞。(左から)石崎選手、目黒選手、本橋選手(写真提供:フォート・キシモト)

目黒萌絵(カーリング女子)
もっとチームを引っ張っていきたかったです。残念な結果で、申し訳ない気持ちです。次の大会へ向け、前向きにプレーしていきたいです。応援してくださった皆さん、本当に感謝しています。

近江谷杏菜(カーリング女子)
自分のプレーには納得していないですが、今大会の経験を次につなげていきたいです。たくさんの応援ありがとうございました。

本橋麻里(カーリング女子)
最後まで、自分らしいプレーができていなかったです。この悔しい思いを次の日本選手権、世界選手権にぶつけていきたいです。これからも応援よろしくお願いします。

石崎琴美(カーリング女子)
今大会にあわせて調整をしてきたので悔しい結果ですが、チームメイト、たくさんの人に支えられ、感謝の気持ちで一杯です。

山浦麻葉(カーリング女子)
途中出場ではありましたが、集中力を高め、試合には望んだつもりです。結果には満足していませんが、次の大会へ向け、調整していきたいです。応援ありがとうございました。

(敬称略) (JOC広報チーム)

2010/03/03

選手36人から閉幕コメントが集まりました!(2)

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上村選手は4位入賞(写真提供:フォート・キシモト)

上村愛子(スキー女子モーグル)
過去のオリンピックの経験を活かし、自信をもって試合に臨みました。オリンピックという大舞台に立てた自分が幸せです。喜び、悔しさ、幸せ、出会い、いろいろな経験をさせてもらいました。多くの方から応援とサポートをして頂いたことに感謝の気持ちでいっぱいです。


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パラレル大回転に出場した竹内選手(写真提供:フォート・キシモト)

野藤優貴(スキー・スノーボード男子パラレル大回転)
ワールドカップと変わりない、いい緊張で臨めました。あこがれの選手たちとオリンピックの舞台で戦えたことが誇りです。オリンピックはウエアの支給やすばらしい選手村、そして町すべてが力を合わせて盛り上げていることに感動しました。また4年後も絶対に来て、結果を残したいです。

竹内智香(スキー・スノーボード女子パラレル大回転)
3年前からスイスで練習し試合に出てきましたが、今回は日本代表としてみなさんに支えていただきました。オリンピックはライバルの勝利を悔しくても、ほめたたえ合うことが大切だと感じさせられる場所です。スイスで学んだことを結果として出せなかったのは残念ですし、4年後に結果を残せるようにしたいです。

家根谷依里(スキー・スノーボード女子パラレル大回転)
前回のオリンピックは4年に1回だと思うだけで雰囲気に押されてしまった。今回は地に足が着いた試合をできました。オリンピックは国を挙げての大会で、町中が盛り上がり、世界中が国境を越えて一つになる祭典。スポーツの力のすごさを痛感しました。


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男子500mで念願のメダルを獲得した、長島選手(写真提供:アフロスポーツ)

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加藤選手は銅メダルを獲得(写真提供:アフロスポーツ)

長島圭一郎(スピードスケート男子500m銀メダル)
とにかくメダルがほしかった。自分のペースを守っていたので、ワガママに見られたかもしれないが、それがよかった。多くのサポートを受けて、それが力になったので、感謝しています。

加藤条冶(スピードスケート男子500m銅メダル)
うれしさと悔しさが半々です。でも、たくさんの方々の応援のおかげでメダルが獲れたと思うと、すごくうれしいです。次は世界で一番先に33秒台の記録を出したい。

(敬称略) (JOC広報チーム)

2010/03/03

選手36人から閉幕コメントが集まりました!(1)

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佐々木選手(写真)は18位、皆川選手は途中棄権(写真提供:AP/アフロ)

佐々木明(アルペンスキー男子回転)
オリンピックはやっぱり特別だと改めて感じました。結果が出ず悔しさは100倍だけど、納得のいく結果を出したら、達成感も100倍なんだろうなと思います。次も頑張りたいです。ソチも、そのまた次も。

皆川賢太郎(アルペンスキー男子回転)
前回大会のトリノ大会よりランキングが下がってのバンクーバー出場ということで、今持っている力の100%以上の力を出そうという気持ちで臨みました。オリンピックは4年に1回の大会で、結果が出るのと出ないのでは大きな差がある特別な大会。今回の結果は非常に悔しいです。体がリセットされて、納得のいくレースができるようであれば4年後も出場したい気持ちはあります。


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女子4×5kmリレーは9位。夏見選手(左)から石田選手(右)へタッチ(写真提供:共同通信)

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石田選手は女子30kmで5位に入賞(写真提供:フォート・キシモト)

夏見円(スキー女子クロスカントリー)
スプリントで結果を残したかったのですが、いい結果に結びつかず悔しいです。しかし、リレーである程度納得のいくレースができたので、良い面も悪い面も出た大会でした。今回は30kmにも出場し、新たなチャレンジができ、今後につながると思います。ワールドカップに今回の悔しい思いをぶつけたいです。

石田正子(スキー女子クロスカントリー)
大会では徐々に状態が良くなり、30kmでは納得のいくレースができる自信がありました。5位入賞という成績を残せたことは、素直にうれしいし、今後の競技力向上のきっかけになればと思います。この結果を自信に、世界選手権でしっかりと成績を残してクロスカントリーの素晴らしさを多くの方々に伝えていきたいです。

福田修子(スキー女子クロスカントリー)
トリノからの4年間は、1年1年が長かったけれど、バンクーバー入りしてからは最後の種目まで、あっという間でした。リレーに賭けていて、8位入賞という夢を抱いていただけに(9位で)それを実現できず、支えていただいた人たちに申し訳ない気持ちです。

柏原理子(スキー女子クロスカントリー)
オリンピックの時間は短かったけど、とても大切な時間でした。大学1年生で出場できたこの貴重な経験を、これからしっかりと生かしていかなければと思っています。


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ラージヒル個人で8位に入賞した葛西選手(写真提供:アフロスポーツ)

葛西紀明(スキージャンプ、6大会連続出場の37歳)
これまでのオリンピックにない充実感がありました。(最終種目の団体)最後を140mの大ジャンプで締めくくれたのはよかったです。世界と戦えると改めて実感したし、これだけやれるんだから、まだまだ辞められないです。


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ノルディック複合NH個人で7位に入賞した小林選手(写真提供:フォート・キシモト)

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(左から)ノルディック複合LH団体で6位に入賞した
小林選手、渡部選手、高橋選手、加藤選手(写真提供:共同通信)

小林範仁(スキーノルディック複合)
勝負ができて、力を出し切って満足しています。注目される中で自分の力をいかに出すかという精神面が今回成長した部分です。過去2回のオリンピックは勝負する力もなく、ただ参加しただけでしたが、今回は戦えたので次につながる大会になりました。

高橋大斗(スキーノルディック複合)
団体で自分としてはいいジャンプと走りができました。毎回オリンピックで思うのは、他の大会とは全然違うということ。選手1人1人がそこにかける思いが伝わってきます。ワールドカップでは起こらない思わぬ結果があったりして、やってみないと分からないのがオリンピックですね。今回は選手村がとても快適で、いいオリンピックを過ごせたと感じています。

加藤大平(スキーノルディック複合)
悔しい大会でした。もう少し攻めたかったので100%の満足はできません。オリンピックは初めて出て、すごく特別な場所だと感じました。最初の種目はプレッシャーで、力を出せませんでした。強くなって戻ってきたいです。ここで結果を出すことが、スキー人生にとって大事だと感じました。

湊祐介(スキーノルディック複合)
初めてのオリンピックで、ノーマルヒルに出られなかったことに悔いが残ります。苦い思い出が残りました。オリンピックはあこがれの場だったし、それが現実になったことがうれしかったです。まだ4年後のチャンスがあるので、今度は出るだけでなく、勝負しにいけるよう、体力づくりも精神面の成長もしていきたいと思います。

渡部暁斗(スキーノルディック複合)
満足はしていませんが、力は出し切りました。ジャンプも走りも、そこそこはできました。メダルを期待されるなかで、うまくプレッシャーと付き合って集中できました。オリンピックはプレッシャーがかかる中で、それをどう乗り越えるか試されるし、精神的に強くなる場だと感じました。

(敬称略) (JOC広報チーム)

2010/03/01

バンクーバー17日間の熱戦に幕、閉会式で日本選手団が行進

バンクーバーオリンピックは17日間のすべての競技日程を終え、28日(日本時間31日)、中心街にあるBCプレイスで閉会式が行われました。日本代表選手団からは、選手52人、役員47人の計99人が参加。それぞれの思い出を胸に、国旗を振りながら入場しました。

Nyuujyou入場する日本代表選手団(提供:アフロスポーツ)

閉会式での入場行進では、参加した82の国と地域が、ギリシャを皮切りにアルファベット順に登場。日本は43番目に登場し、女子フィギュアスケートで銀メダルを獲得した浅田真央選手が旗手をつとめました。また浅田選手だけでなく全選手が小さな国旗を振りながら入場。戦いを終えた選手たちの充実した笑顔が光りました。入場の最後は、開催国のカナダ。女子フィギュアスケート銅メダルのジョアニー・ロシェット選手が旗手をつとめ、胸を張って歩きました。

閉会式は、大きな聖火が揺らめくなか、ダンスや歌などが披露され、選手たちの活躍を振り返るひとときに。最後に花火が打ち上げられ、多くのドラマを生んだバンクーバーオリンピックは閉幕しました。

Seika聖火は2014年ソチオリンピックへ引き継がれます(提供:アフロスポーツ)

チームジャパンを応援して下さったみなさん! 本当に声援ありがとうございました。選手たちが新たに抱いた夢と目標は、2014年ソチオリンピックへとつながっていきます! (JOC広報チーム)

2010/03/01

橋本聖子団長らが総括会見 「すべての方々に心から感謝」

17日間にわたり悲喜こもごものドラマが生まれたバンクーバーオリンピックも、最終日。橋本聖子団長らは28日(日本時間31日)、閉会式を前にジャパンハウスで総括会見を開きました。「選手を始め、関係者、スポンサーすべての方々に心から敬意と感謝を表したいです」と語り、メダル5個のチームジャパンの活躍を喜びました。

Hashimoto 大会期間中、チームジャパン一丸となって応援した橋本団長(提供:アフロスポーツ)

橋本団長は、「日本代表選手団は、6競技61種目に臨み、銀メダル3個、銅メダル2個、入賞は26と、トリノオリンピックを上回りました。チームや関係者の支えがあり、選手が頑張った結果です」と成績を高く評価しました。

Img_3776 会見する橋本団長ら

笠谷幸生副団長は「ウィスラーは厳しい戦いになりましたが、クロスカントリー女子30kmで石田正子選手が5位入賞したことは素晴らしい結果。しかしメダルへの距離を感じました。今後は資金のバックアップ体制も含め、基本に戻って、技術や(世界での)ポジションを取り戻す努力が必要」とレースを振り返りました。

鈴木惠一総監督は「メダルを獲った人も獲らなかった人も、1つになった結果がこのメダルだと思います。チームパシュートのメダルは、チームジャパンがひとつになった証を見せてくれました」と、結果を評価しました。

Hashimoto2橋本団長らは、大会期間中、多くの選手に声援を送った(提供:アフロスポーツ)

また橋本団長は、韓国が46名の選手ながら金メダル6個を含む14個のメダルを獲得する活躍をしたことを挙げ、「韓国は、体格の小さいアジア人には難しいと言われたスピードの長距離で金メダルを獲るなど大きなインパクトを与えました。しかし同じアジアがあれだけ頑張れたということから、私たちが前向きに考えられる要素があったと感じました」と、奮起させられた様子。大会後は日本スケート連盟会長の立場に戻ることから「これからソチオリンピックに向けて、11年何に取り組むか考え一生懸命にやりたい」と4年後への意欲も語り、バンクーバーオリンピックを総括しました。 (JOC広報チーム)

2010/03/01

女子チームパシュート、悔しさと喜び溢れる銀メダル(ムービーメッセージ付)

オリンピック最終日となった28日(日本時間31日)、前日に行われたスピードスケート女子チームパシュートで銀メダルに輝いた3選手が、ジャパンハウスで会見を行いました。0.02秒の僅差で金メダルを逃し、レース直後は悔しさと嬉しさが入り混じっていた3選手。一夜明け、田畑真紀選手は「思い出すだけでドキドキして夢のよう」、小平奈緒選手は「将来オリンピックを目指す子供に夢を与えられた」、穂積雅子選手は「本当にみんなにお礼を言いたい」と、晴れ晴れとした表情で語りました。

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一夜明け笑顔の3選手(提供:アフロスポーツ)

27日のレースは劇的な展開でした。まず準決勝では、ポーランドに勝ち、銀メダル以上を確定。波にのった日本女子チームは、金メダルを目指す舞台に降り立ちます。

チームパシュートは、3人が集団になって滑り、両チームの最後にゴールした人のタイムで勝敗が決まります。風を受けて体力を奪われる先頭に誰を置き、どうスピードを調整していくかがポイント。日本の作戦は、中盤はスピードのある小平選手が先頭になって引っ張り、後半はスタミナのある穂積選手が支える、先行逃げ切り型です。

Team 決勝に挑む3選手(提供:アフロスポーツ)

そして迎えたドイツとの決勝戦。中盤まで日本が1秒以上の差をつけるレース展開でしたが、終盤にドイツが追い上げ、わずか0.02秒差で逆転負け。ブレードの長さにも満たない半歩の差で、銀メダルとなりました。

Kokki ウイニングランをする3選手と高木美帆選手(提供:アフロスポーツ)

オリンピックのスピードスケートで、女子は過去3回の銅メダルを獲得していますが、銀メダルは初めての快挙です! 悔しさは残るけれど、名誉ある銀メダル。3選手は、このオリンピックをそれぞれ振り返りました。

ベテランの田畑選手は「今回が集大成のオリンピックだと思っていた。1500mで思うタイムが出ず悔しく、その後、改めてスケートを滑れることの嬉しさを感じられたことが良かった」といい、精神面でのピーキングに成功。ベテランとしての役割をきっちりとこなしました。

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チームの采配をとったベテラン田畑選手(提供:アフロスポーツ)

■小平選手・田畑選手・穂積選手ムービーメッセージ 00:57



穂積選手は「今回は、3000m5000m、そしてチームパシュートと3種目も滑らせていただいて誇りに思います。個人種目では世界との壁を感じ、どうやったら埋まるか考えさせられたし、チームパシュートで銀メダルを獲った経験も次につながると思います」と、次のオリンピックに目をむけました。

小平選手は「500mはメダルがちらついて心に隙が現れてしまいました。1500mでは、後一歩という自信も得ました。そしてチームパシュートではみんなの力を合わせて銀メダル。成長とともに駆け抜けたオリンピックでした」と、感慨深げに語りました。

Img_3766 橋本聖子団長を囲んで笑顔(提供:アフロスポーツ)

穂積選手、小平選手ともにまだ23歳。この銀メダルの悔しさと喜びは、必ずソチオリンピックにつながります。チームジャパンがこの大会最後に獲得して銀メダルは、未来につながる意味深い輝きを放っていました。 (JOC広報チーム)

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