2010/03/01
橋本聖子団長らが総括会見 「すべての方々に心から感謝」
17日間にわたり悲喜こもごものドラマが生まれたバンクーバーオリンピックも、最終日。橋本聖子団長らは28日(日本時間3月1日)、閉会式を前にジャパンハウスで総括会見を開きました。「選手を始め、関係者、スポンサーすべての方々に心から敬意と感謝を表したいです」と語り、メダル5個のチームジャパンの活躍を喜びました。
大会期間中、チームジャパン一丸となって応援した橋本団長(提供:アフロスポーツ)
橋本団長は、「日本代表選手団は、6競技61種目に臨み、銀メダル3個、銅メダル2個、入賞は26と、トリノオリンピックを上回りました。チームや関係者の支えがあり、選手が頑張った結果です」と成績を高く評価しました。
笠谷幸生副団長は「ウィスラーは厳しい戦いになりましたが、クロスカントリー女子30kmで石田正子選手が5位入賞したことは素晴らしい結果。しかしメダルへの距離を感じました。今後は資金のバックアップ体制も含め、基本に戻って、技術や(世界での)ポジションを取り戻す努力が必要」とレースを振り返りました。
鈴木惠一総監督は「メダルを獲った人も獲らなかった人も、1つになった結果がこのメダルだと思います。チームパシュートのメダルは、チームジャパンがひとつになった証を見せてくれました」と、結果を評価しました。
橋本団長らは、大会期間中、多くの選手に声援を送った(提供:アフロスポーツ)
また橋本団長は、韓国が46名の選手ながら金メダル6個を含む14個のメダルを獲得する活躍をしたことを挙げ、「韓国は、体格の小さいアジア人には難しいと言われたスピードの長距離で金メダルを獲るなど大きなインパクトを与えました。しかし同じアジアがあれだけ頑張れたということから、私たちが前向きに考えられる要素があったと感じました」と、奮起させられた様子。大会後は日本スケート連盟会長の立場に戻ることから「これからソチオリンピックに向けて、1年1年何に取り組むか考え一生懸命にやりたい」と4年後への意欲も語り、バンクーバーオリンピックを総括しました。 (JOC広報チーム)