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北京2008


見どころ

代表決定

世界予選(2007年9月28〜30日、英国・マンチェスター)で上位4人、アジア予選(2007年11月28〜30日、ベトナム・ホーチミン)で上位3人に入ればオリンピック出場枠を獲得。日本男子は両予選ともオリンピック出場枠を得られなかったが、女子はアジア予選67kg級で出場枠を獲得した。

2008年3月20日にオリンピック代表最終選考会を実施し岡本依子をオリンピック代表に決定した。

今大会のみどころ

日本選手として唯一人の出場となるのは女子67kg級の岡本依子。岡本はテコンドーが正式種目として初めて採用された2000年シドニーオリンピックの同階級で銅メダルを獲得しており、また、2004年アテネオリンピック(女子67kg超級7位)にも出場、今大会で3大会連続出場となる。今大会も周囲の期待はメダルである。岡本はその期待を重圧ではなく、応援に変えられる選手で、2007年世界選手権(5月・北京)では67kg級でベスト8に進出し僅差でメダルを逃したが、今大会でも実力を発揮できればメダルも十分狙える。今大会では入賞を最低目標としメダルの獲得を目指す。出場が決定してから、重点的に韓国の名門大学で長期強化合宿を積んできた。

メダルの壁に立ちはだかるのは、優勝候補の中国と韓国、フランス、クロアチア、トルコ、ドイツ。中国はアテネオリンピックでも同級で金メダルを獲得しており、開催国であることも考えると最も警戒する相手である。しかし、オリンピックという目標に向けて強化してきた出場国は全て強豪であり日本もその一つであることから、3大会連続出場となる岡本の経験は大きな武器になり、メダルのチャンスは十分にあるといえる。

過去のオリンピック大会でのエピソード

2000年シドニー大会
世界予選で出場枠を獲得した男子58kg樋口清輝とアジア予選女子67kg級で出場枠を獲得した岡本依子の2選手が出場した。周囲の期待は、当時18歳と若さにあふれ、高校時代を本場韓国で過ごし世界トップクラスの技量とスピードを持つ樋口に集中したが、初戦で敗れ敗者復活戦にも廻れずメダルを逃した。女子67kg級岡本は、初戦を勝ち、次戦の準々決勝で敗れたが、敗者復活戦を勝ち上がり、3位決定戦では一進一退の激闘末勝利、銅メダルを獲得した。以降、国内テコンドー人気も高まった。

2004年アテネ大会
2000年シドニーオリンピック後、国内統括団体の内紛が激化し2002年ドーハアジア大会の派遣は見送られてしまった。組織が不安定な中、アジア予選で岡本が67kg超級で出場枠を獲得した。組織の一本化が条件であったが、最終的に岡本は特例として個人資格で派遣されることとなった。初戦を優勝した中国の陳と対戦、接戦の末敗れたが敗者復活戦も敗れ7位に終わった。

今大会出場までのエピソード

国内統括組織も整い始め、2007年には漸くJOCの正式加盟を果たした。そこで、何としてでも北京オリンピックの出場枠をというのが強化スタッフの悲願であった。男子1、女子1の出場枠を目標としていたが、結果として女子1に留まった。これからの新生日本テコンドーにご期待いただきたい。

その他特筆すべき事項

(1)連続金メダル
中国女子+67kg級の陳中はシドニーオリンピック、アテネオリンピックで同階級の金メダルを獲得しており、今大会で3連覇がかかる。 男子-80kg級に出場する米国のスティーブン・ロペスはシドニーオリンピック-68kg級で金メダル、アテネオリンピックでは-80級で金メダルを獲得しており同じくオリンピック3連覇がかかる。またロペスは世界選手権でも01年、03年、05年、07年と4連覇しており、オリンピック・世界選手権あわせて6連覇中、今大会で7連覇の偉業がかかる。

(2)兄弟姉妹出場
米国チームのロペス4兄妹 長兄のジーンはコーチ、次兄のロペスは男子-80kg級、末弟のマークは男子-68kg級、その妹のダイアナは女子-57kg級に出場する。

(3)連続出場
2000年シドニー大会より正式種目に採用されたテコンドーでの連続出場は今大会で3回が連続最多出場記録となる。 男子-80kg級 スティーブン・ロペス(米国)、男子-80kg級ハディ・サエイ(イラン)、男子+80kg級 パスカル・ジャンティ(フランス)。 女子-67kg級岡本依子(日本)、女子+67kg級陳中(中国)ら。

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