北京2008
見どころ
日本代表選手の紹介と今大会の目標についてコメント
トラックレース
伏見 俊昭
出身:福島県
所属:(社)日本競輪選手会・福島支部
生年月日:1976年2月4日生れ(32歳)。
オリンピックは2回目の出場。前回のアテネ大会においてチームスプリントで銀メダルを獲得した。世界選始めワールドカップなど国際大会に出場し活躍する一方本職の競輪でも07年末のKEIRINグランプリを制し2007年は賞金王に輝く。2008年イギリスの世界選手権ケイリンでは5位と活躍した。
「2度目のオリンピック代表に選ばれたことをとても光栄に思っている。アテネ大会のケイリンは選敗退という結果に終わったので、今大会でリベンジしたい。日本発祥のスポーツで成績を残すことが、競輪界の望んでいることだから。」
長塚 智広
出身:茨城県
所属:(社)日本競輪選手会茨城支部
生年月日:1978年11月28日生れ(29歳)。
2000年1月に日本サイクルスポーツセンターで行われた「チャレンジ・ザ・オリンピック」に挑戦し、素晴らしいタイムを出してシドニー大会の代表の座を射止めた。ダッシュ力の素晴らしさは世界でも群を抜いており、前回のアテネ大会においてチームスプリントで第1走を走り見事銀メダルを獲得した。今回の北京大会では3度目出場となる。
「オリンピックは3度目だが、選ばれた以上は恥ずかしくない成績を。アテネ大会は銀メダルだったので、それを上回る結果を出したいと考えている。その一方で、世界は速くなっている。どれだけ速くスタートダッシュできるかが課題だ。」
渡邉 一成
出身:福島県
所属:(社)日本競輪選手会・福島支部
生年月日:1983年8月12日生れ(24歳)。
オリンピックは初出場。渡邉選手は04-05年ワールドカップのチームスプリント銀メダルを獲得するなど実力を発揮し、若手選手の代表として活躍、06年ドーハアジア競技大会ではチームスプリントで金メダルを獲得した。
「初めてのオリンピック出場を楽しむためにも、レースでは悔いのないものにしたい。本職の競輪とは本質的に異なる競技だが、競技への意識を持ってしっかりと練習してきたので、本番に集中したい。」
永井 清史
出身:岐阜県
所属:日本競輪選手会岐阜支部
生年月日:1983年5月18日生れ(25歳)
オリンピックは初出場。高校時代にインターハイで優勝するなど活躍し、200mフライングタイムトライアルではジュニア世界タイ記録を樹立。前回のアテネ大会は最終選考に漏れ悔しい思いをした。その内に秘める闘志は、その後日本代表として数々の国際大会に出場し、今回の北京大会の座を獲得した。
「銀メダルを獲得したアテネ大会に続いて、メダルを獲得できるように頑張りたい。自分の強さを信じるとともに、さらにスピードに磨きをかけていき、いい結果が残せるように心がけていきたい。」
北津留 翼
出身:福岡県
所属:(社)日本競輪選手会福岡支部
生年月日:1985年4月26日生れ(23歳)
オリンピックは初出場。高校時代2003年ジュニア世界選手権でスプリントとケイリンの2種目でジュニア・世界チャンピオンとなる。アジア選手権では05-07年スプリント三連覇を果たし、2006年ドーハアジア大会でも金メダルを獲得するなどそのスプリント力はアジアでは安定した実力を発揮し、日本代表としてワールドカップや世界選手権に出場するなど国際大会で活躍する。
「本職である競輪とは練習内容にかなりの違いがあり、プロ競輪選手ではなくアスリートとしての練習をこなしてきた。日本選手団が一丸となって北京オリンピックに挑むことができたら。金メダルを目指して頑張りたい。」
飯島 誠
出身:東京都
所属:チームブリヂストン・アンカー
生年月日:1971年2月12日生れ(37歳)。
オリンピックは3回目の出場。男子ポイントレースに出場する。飯島選手は、レース展開を冷静に読み切る判断力とテクニックを持つ優れた選手である。シドニー・アテネとも同種目に出場し16位と健闘したが、今大会ではそのベテランのレース運びテクニックで上位ランクも十分可能性あり。
「オリンピックは今回で3度目の出場になる。そのため、悔いの残らないような結果を出していきたい。自分自身はチーム最年長での参加となるので、日本チームが一丸となって戦えるような雰囲気作りを努めていきたい。」
佃 咲江
出身:北海道
所属:北海商科大学
生年月日:1985年10月31日生れ(22歳)。
オリンピックは初出場。女子スプリントに出場。大学進学後、スケートから自転車競技に転向。その恵まれた体格と素質からすぐに頭角を現し国内短距離の第一人者に。2007年南アフリカで行われたB世界選手権で優勝し北京への切符を手にした。
「オリンピックを控えて自分が納得のいく練習ができるようになり、調子が上がってきた。オリンピックの目標は入賞すること。そのためにも身を引き締めて練習していきたい。」
和田見里美
出身:鳥取県
所属:中京大学
生年月日:1987年5月26日生れ(21歳)
オリンピックは初出場。女子ポイントレースに出場。高校時代に2005年全日本選手権ポイントレースで優勝。その年ジュニア世界選手権にも出場。2007年南アフリカで行われたB世界選手権でポイントレースに優勝し北京への切符を手にした。
「春に負傷してしまったが、順調に回復してくれたので、オリンピックに影響はなくてホッとしている。人生で初めてのオリンピックでは悔いが残らないように精一杯頑張りたい。」
ロードレース
宮澤 崇史
出身:長野県
所属:梅丹本舗-GDR
生年月日:1978年2月27日生まれ(30)
オリンピック初出場。男子個人ロードレースに出場。ヨーロッパを中心にレース活動を行い、その実力が認められ、2007年アジア選手権で日本代表となり優勝を飾る。2008年アジア選手権も第3位。2006年から2008年アジアツアーで活躍し常に上位にランクする。
「国内の多くの優秀な選手の中から選ばれたので、大舞台で戦える喜びとともに、大役を預かることに身の引き締まる思い。レースでは自己最高の力を発揮し、トップグループでゴールすることを目標にしたい。」
別府 史之
出身:神奈川県
所属:スキル・シマノ
生年月日:1983年4月10日生まれ(25歳)
オリンピック初出場。男子個人ロードレースに出場。2008年アジア選手権で優勝を飾る。アマチュア時代からその実力を認められ、ヨーロッパを中心に活動。2005年にはアメリカのプロチームと契約し、世界のプロツアーレースに出場。2007年にはツール・ド・ロマンディで2位となる快挙を達成した。
「目標のひとつであったオリンピックに出場できることになりうれしい。気負うことなく走り、その上で最高のパフォーマンスを発揮していい結果を残したい。そしてその先にある目標のツール・ド・フランスへのステップにしたい。」
沖 美穂
出身:北海道
所属:ザ・ワナビーズ・ナカマ
生年月日:1974年3月8日生まれ(34歳)。
オリンピックは3度目の出場。女子個人ロードレースに出場。95年にスピードスケートから転向。2000年シドニー大会に出場したが途中落車し41位。2004年アテネ大会は20位。2002年からヨーロッパのプロチームに入り現在プロ7年目でイタリアのチームのメニキーニに所属。ワールドカップでは2006年第1戦オーストラリア大会で2位となる。世界個人ランキングでも2008年5月31日付では39位。全日本選手権では今年11連覇を達成。
「シドニー大会とアテネ大会でできなかったことを北京オリンピックでやりたい。つまり北京は出場することが重要ではなく、メダルを獲得することだという意識を持ってスタートに立ちたい。集大成のつもりで頑張りたい。」
マウンテンバイク
片山 梨絵
出身:大阪府
所属:スペシャライズド
生年月日:1979年9月13日生れ(28歳)。
オリンピック初出場。マウンテンバイク女子クロスカントリーに出場。2004年から全日本4連覇。日本はこの片山が2007年アジア選手権で中国に続き国別で2位となりオリンピック枠を獲得。08年4月代表選考会で優勝しオリンピックの切符を手にした。
「国内の代表選手選考会にスタートしたすべての選手の努力の分、サポートしてくれているみなさんの想いを、全部北京に持っていけるように練習に集中してきた。レース本番に力を出し切りたい。」
BMX
阪本 章史
出身:大阪府
所属:un authorized (アンオーソライズド)
生年月日:1982年2月25日生れ(26歳)。
オリンピック初出場。BMX男子個人に出場。2008年全日本BMX選手権大会優勝。
出場枠を行使しない上位参加国が発生したため、日本がオリンピック枠を獲得。
この阪本が2008年世界選手権大会で日本人最高位であるため、オリンピック切符を手にした。
「今回オリンピックが最後の最後で参加が決まった。余裕を持って参加を決められるレベルでは無かったのは現状です。今回出場するほかの選手達とは力の差を正直感じるかも知れませんが、オリンピックの日まで毎日を無駄にせず、しっかりトレーニングをして大会当日に少しでも差を詰め勝負できるように、時間は少ないですが頑張って行きたいと思います。全力で頑張りますので応援宜しくお願い致します。」
※選手プロフィールは2008年7月1日現在