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トリノ2006


見どころ

オリンピックの競技種目としては、男子1人乗り、女子1人乗り、男子2人乗りの3種目があります。スタートは、ソリに乗ってコース横の金属製のグリップを握り、ソリごと前後に動いて反動をつけて飛び出します。さらに飛び出した時、スパイクの付いた特殊なグローブで両横の氷をかき、スピードをつけてダッシュします。

選手がソリの加速をつけられるのは、この2動作だけで、後は仰向けに寝て足でクーへを抑え、空気抵抗をできるだけ少なくした姿勢で滑走。恐怖感から頭が上がると空気抵抗が増えてタイムロスにつながってしまいます。カーブでのコース取りを巧みに行い、減速を最小限に抑えることができるかが見せどころ。2人乗りは体の大きい選手が前、小さい選手が後ろに乗り、前の選手の動きを後ろの選手が感じ取りながら、2人があたかも一体の様になって滑ります。

滑走タイムは1/1000秒まで計測されます。距離にすると僅か3cm程。オリンピックでは1人乗りは4本、2人乗りは2本の合計タイムで順位を決めます。ソリの重量は1人乗りが男女とも21〜25kg、2人乗りは25〜30kgの範囲に制限されていますが、選手の体重には制限はありません。また、選手は、規則に従って重り(男子13kg以下、女子10kg以下)をつけることが許されています。スタート順は、オリンピック前のワールドカップ3大会などで得た総合ポイントで決まり、グループ別にシードされます。

日本代表選手

リュージュ競技はそり遊びから発展しただけに、親しみやすい感じがありますが、ヨーロッパはさすがに強く、日本は男子1人乗りで10位台前半に食い込めるか、長野冬季オリンピックで16位と最高成績を出した牛島茂昭選手、ソルトレークシティー冬季オリンピック2人乗り代表から、今回は1人乗り代表として出場する小口貴久選手に期待がかかります。

女子は今回初出場となる原田窓香選手の滑走に安定感が増し、やはり10位台前半に食い込むことが期待されています。2人乗りは、初出場となる林部吾郎選手・戸城正貴選手が息を合わせた滑走を見せ、入賞に迫ることも期待されています。


牛島茂昭選手


小口貴久選手


原田窓香選手

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