トリノ2006
バイアスロン BIATHLON
見どころ
競技方法
日本では馴染みの薄い競技ですが、北欧では国技として人気の高い競技です。特に、スキーの「動」と射撃の「静」という、相反する要素の組み合わせと射撃のペナルティーにより、スキー滑走の順位が入れ替わるところにこの競技の魅力があります。
勝敗は、パシュートは着順、インディビデュアルは滑走所要タイム+ペナルティタイム総合タイム、それ以外の種目は滑走所要タイムで決定します。滑走法は、フリー走法(主としてスケーティング)。射撃は、射距離が50m、標的の黒点部の大きさは、伏射が直径45mm、立射は直径115mm、標的5個に対して5発の射撃をします。
標的の見かけの大きさは、伸ばした腕に持ったマッチ棒の頭の大きさです。リレー及びスーパースプリントでは5個の標的に対して、5発+3発の予備弾を使用した射撃が可能です。
5発射撃した時点で、非命中の標的があれば予備弾を使い、8発射撃の後、残った標的の数だけ、ペナルティーとなります。
今シーズンは男子・女子ともドイツ、ノルウェー、フランス等の国々が良い成果を出しています。日本チームは、過去の成果を上回る可能性を持った選手が育ちつつあり、いつも以上の成果に期待がかかっています。
日本代表選手
日本のナショナルチームは、陸上自衛隊冬季戦技教育隊の選手を主力に編成され、年間を通じて海外及び日本の各地で強化合宿を重ねています。シーズンに入るとともに北欧合宿、その後ヨーロッパ各国に遠征し、ワールドカップ、ヨーロッパカップ大会等を転戦しています。
男子選手では昨年日本チームで最高の成果を収めた井佐英徳選手が注目され、今シーズンのワールドカップ序盤戦で個人ポイントを獲得する好調なすべり出しを見せています。また、今回のオリンピックで3回目の出場を果たした菅恭司選手も長野で彼自身が獲得した日本男子最高順位14位を更新すべく着々とオリンピックに向い準備を進めています。
女子選手では昨年日本チームで最高の成果を収めた目黒香苗選手が注目され、今シーズンのワールドカップ序盤戦で個人ポイントを獲得する好調なすべり出しを見せています。2000年世界選手権大会4位の実績を持つ田中珠美選手がシーズンの初めから良い成果を収めており、オリンピック本番で有望視されています。
井佐英徳選手
菅恭司選手
目黒香苗選手
田中珠美選手