マカオアジアインドアゲームズ
競技の紹介
本来自然の岩場で行われてきた、フリークライミングから危険性、冒険性を排除したスポーツです。特に競技に関しては人工的に作られたクライミングウォール(人工壁)で行われることが一般的です。スポーツクライミング競技にはリード、ボルダー、スピードの3種類がありますが、アジアインドアゲームズではボルダーは採用されていません。日本の競技レベルはアジアではトップで、世界でも2005年の世界選手権での国別ランキングで、ヨーロッパの諸国に続き5位となっています。
今大会の見所、意気込み
日本のクライミングシーンは、平山ユージ抜きには語れません。2回のワールドカップシリーズチャンピオンに輝き、幾多の伝説とさえいえるクライミングを行ってきました。38歳という年齢は、現役コンペティターとしてはまさに最年長ですが、昨年もアジア選手権で優勝し、健在をしめしました。約20年間平山を超えるクライマーはいませんでしたが、ついに高校生の安間佐千がいくつかの大会で平山を上回る成績を上げはじめ、この8月に行われた世界ユース選手権では昨年に続き2連覇を達成しました。女子でも高校生の野口啓代が大活躍し、昨年のアジア選手権ではボルダー優勝、リード2位となりました。今年のワールドカップ(ボルダー)で4戦中2位2回、3位、4位という好成績をあげました。もうひとり日本には小林由佳というトップ選手がいますが、試合日程の関係で今大会は不参加となり、4年連続国内チャンピオンの経歴を持つベテラン木村理恵が出場します。
安間佐千選手
写真:飯山健治氏
2007ワールドカップ・シャモニー大会
写真:千葉和浩氏