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ロンドン2012


見どころ

48㎏級:7月28日(土)開催

 大会初日は、オリンピック初出場となるランキング2位の福見友子(了徳寺学園職員)が登場する。福見は2009年ロッテルダム世界選手権大会において北京オリンピック金メダリストのドゥミトゥル(ルーマニア)に小外刈で一本勝ちし優勝。2010年東京世界選手権大会では決勝で浅見に破れて2位。2011年パリ世界選手権大会においてまた浅見に決勝で敗れ2位。ロンドンオリンピック代表争いでは浅見に水を開けられたが、2012年ワールドマスターズでは浅見に勝って優勝、同年浅見が怪我で欠場したグランドスラムパリでは優勝。最終選考会の全日本選抜体重別選手権大会で優勝し、浅見は一回戦で敗退したので代表の座をもぎ取った。この階級の日本のレベルは谷が活躍していた頃から非常に高く層も厚く、金メダル確実との声もある。

52㎏級:7月29日(日)開催

 大会2日目は、オリンピック2回連続出場となるランキング3位の中村美里(三井住友海上火災保険)が登場する。北京オリンピックでは銅メダルに終わったが、ロンドンオリンピックでは雪辱を期す発言をしている。2009年ロッテルダム世界選手権大会で優勝、2010年東京世界選手権大会では決勝で西田に敗れ準優勝。2012年のパリ世界選手権大会では決勝で西田を破り世界チャンピオンに返り咲いている。最終選考会の全日本選抜体重別選手権大会において決勝で西田に一本勝ちしてロンドン代表争いに決着をつけた。この階級も日本のレベルは非常に高く、金メダル獲得に期待がかかる。

57㎏級:7月30日(月)開催

 大会3日目は、オリンピック初出場のランキング1位松本薫(フォーリーフジャパン)が登場する。松本は2010年東京世界選手権大会で優勝。2011年パリの世界選手権大会では準決勝で佐藤愛子に破れて3位。2012年ワールドマスターズで優勝し当該大会2年ぶり2度目の優勝。佐藤愛子との代表争いは最終選考会の決勝対決で決まるかと思われたが、佐藤が1回戦で敗退し松本も決勝で敗れるが代表は松本に決まった。得意技は袖釣込腰、小外刈、寝技。ポイントを取られてから取り返すという展開の試合が多いが、非常に勝負強く体調が万全で途中怪我がなければ金メダル獲得の可能性は非常に高い。

63㎏級:7月31日(火)開催

 大会4日目は、オリンピック初出場ランキング1位の上野順恵(三井住友海上)が登場する。上野は北京オリンピック最終選考会においてアテネと北京両大会で金メダル獲得した谷本選手に勝って優勝していたが、谷本選手よりも一本取れる技がないという理由で北京オリンピック代表になれなかった経緯がある。2011年パリで開催された世界選手権大会では、決勝でエマヌ(フランス)に判定で敗れ3連覇にはならなかった。得意技は独特の体落と大外刈。堅実な柔道には定評がありメダル獲得に期待がかかる。

70㎏級:8月1日(水)開催

 大会5日目は、オリンピック初出場、ランキング3位の田知本遥(東海大学4年)が登場する。田知本は2011年グランドスラム東京で3位、2012年ワールドマスターズ3位。同年グランドスラムパリの決勝で世界選手権大会2連覇中のルーシー・デコス(フランス)を破り優勝と勢いが出てきている。得意技は大外刈。今の勢いを止めずに積極的な試合を展開すれば金メダルも夢ではない。

78㎏級:8月2日(木)開催

 大会6日目は、オリンピック初出場の緒方亜香里(筑波大学4年)が登場する。緒方は2011年パリ世界選手権大会で2位。2012年ワールドマスターズ3位、同年グランドスラムパリ3位。この階級にはオリンピック出場資格を持った選手は緒方しかいないので代表争いはほぼなかったと言っていい。得意技は内股と寝技だが、受けが脆いところがあり強気な攻めが見たいところ。自分の形になると無類の強さを発揮。メダル獲得を期待したい。

78㎏超級:8月3日(金)開催

 大会最終日は、オリンピック初出場、ランキング4位の杉本美香(コマツ)が登場する。杉本は2010年東京世界選手権大会において78kg超級と無差別において2階級制覇している。2011年グランドスラム東京では田知本愛を破り優勝。2012年ワールドマスターズにおいて3位。代表争いはランキング2位の田知本愛と二人になったのだが、全日本女子柔道選手権大会では伏兵山部佳苗に二人とも負け不甲斐ない結果となった。最終選考会の全日本選抜体重別選手権大会の決勝において山部を破り優勝。代表に選出された。得意技は内股と払腰。技はとても切れ、相手の力を利用して技を効かせるのが巧い。他の78kg超級の選手と比べると慎重が低く、決してラクな戦いはさせてもらえないだろうが積極果敢な試合を期待したい。充分にメダル獲得の可能性はある。

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