2010/01/29
橋本聖子団長コメント掲載!
結団式・壮行会を終え、ほっとしたのと気持ちが引き締まるのと入り混じる気持ちですね。みなさんに注目いただき壮行会をしていただくことは、選手にとって励みでもあり、そしてプレッシャーにもなります。これからどうやって生かしていくのか、それぞれが感じ取ったと思います。またひとつの団として思いが結集できて、チームジャパンとしての意気込みが高まる場になりました。
今回のオリンピックは、前年にJOCカンファレンス(※各競技の日本代表候補選手とその強化スタッフ合同での合宿)を経験して、今まで以上に団結しているチームジャパン。自分自身だけでなく皆でひとつの輪になって頑張ろうという動きがあって、それをさらに自分のパワーにしようという流れが出来ていると思います。
壮行会は、本当にたくさんの人の期待を背負っていると感じるので、私が選手時代は目標を高く言ってしまう癖がありました(笑)。決意表明をするのに、「頑張ります」だけじゃなくて「メダルを取ってきます」なんて言ってしまう。でも自分の中で、これだけ応援してくださっている人がいるんだと感じるだけでも、選手として成長するんです。応援を「困ったな」なんて感じる選手は、オリンピックレベルにならないですから。
写真提供:アフロスポーツ
今シーズンは、オリンピックシーズンということもあり各競技とも、ある程度は目標どおりに来ているようです。オリンピックでメダルを獲る、または入賞できる相当高いレベルまで持ってきていると感じています。トリノオリンピックではメダル1個でしたから、それを何とかして上回りたいです。
もちろん金メダルが多いほどいいですが、こればかりは運もないと勝てないでしょう。オリンピックの金は特別。すべての組み合わせ、運、そして実力がともなって獲れるものです。応援を運に換えて! 自分の選手時代もそうでしたが、周りの熱い思いが伝わると、本人へのエネルギーになるものです。
私は昨年9月に団長の指名を受けたのですが、本当にしっかりやらないといけないなと思いました。現役時代の2回目のオリンピックで旗手を、4回目で主将をやったことが思い出されて、今度は団長という立場で選手の士気を高めて、選手の時の恩返しをさせてもらわなければと感じています。応援よろしくお願いいたします。
■橋本団長ムービーメッセージ 00:58
「前回のトリノよりも多くのメダルを獲りたい。
是非チームジャパンへの熱い声援を送って頂きたいと思います」
橋本団長は、スピードスケートで1984年サラエボ冬季オリンピックから4回連続(1992年アルベールビルで銅メダル獲得)、自転車競技で1988年ソウルオリンピックから3回連続して出場。日本人で初めて夏と冬のオリンピックに出場しました。