写真:ロイター/アフロ
東京2020大会 フェンシング 女子フルーレ団体(写真:AP/アフロ)
フェンシングは、2人の選手が対峙し、片手に持った剣を使って相手の有効な面を攻防する競技です。このスポーツには「フルーレ」「エペ」「サーブル」の3つの種目が存在します。各種目では、使用される剣の形状や得点が有効な面、優先権の有無などが異なり、競技はピストと呼ばれる導電性のパネル上で行われます。オリンピックにおいては、第1回のアテネ1896大会で男子フルーレ個人と男子サーブル個人が採用されて以来、各大会において欠かすことなく実施されています。
東京2020大会 フェンシング 男子フルーレ個人 準決勝(写真:ロイター/アフロ)
剣を使用して相手の胴体を攻撃します。競技の見どころは優先権の奪い合いで、「攻撃→防御→反撃→再反撃」といった迅速なバトルや技のやり取りが楽しめます。優先権とは、両選手が同時に有効面を突いた場合、先に攻撃を仕掛けた方が優先されるルールです。攻撃を受けた側はまず防御し、防御に成功すると優先権が防御側に移ります。
東京2020大会 フェンシング 男子フルーレ団体 3位決定戦(写真:AP/アフロ)
3種目で唯一、優先権の概念が存在せず、体のあらゆる部分への攻撃が許されます。戦術的なアプローチが要求され、瞬時の反応が試合の結果に大きな影響を与えます。
東京2020大会 フェンシング 男子エペ団体 決勝(写真:ロイター/アフロ)
「突き」だけでなく「斬り」の攻撃も存在する競技種目です。有効面は両腕と頭部を含む上半身に及ぶため、他の2つの種目とは明確に異なり、ダイナミックな斬りの攻撃とそれをかわす繊細なステップワークが特徴的です。
東京2020大会 フェンシング 女子サーブル 個人(写真:AP/アフロ)
競技は男子と女子それぞれで個人戦および団体戦が行われます。個人戦のトーナメントでは、3分×3セットのうち、15点を最初に達成した選手または試合終了時により得点を多く獲得した選手が勝者となります。団体戦は1チーム3名(プラス1名の交代選手)による総当たり戦で、3分×9セットのうち、45点を最初に達成したチームまたは試合終了時により得点を多く獲得したチームが勝利とされます。
東京2020大会 フェンシング 男子エペ団体 準決勝(写真:AP/アフロ)
男子フルーレ団体(永野雄大を加え)は、2023~2024ワールドランキング(※WR)年間王者1位に輝き、そのポジション
は現在(6/30)も維持しています。男子エペ団体(加納虹輝、見延和靖、山田優、古俣聖)はWR3位、女子フルーレ団体(同上)ではWR4位を保持しています。
個人では女子サーブル江村美咲がWR1位、男子エペ加納虹輝がWR3位となっており、パリ2024大会では、団体・個人ともにメダル獲得が期待されます。
競技初回実施大会 | アテネ1896大会 |
---|---|
TEAM JAPAN初出場大会 | ヘルシンキ1952大会 |
競技別累計メダル数 |
|
2024年8月21日時点
TEAM JAPAN記録を見る