味の素ナショナルトレーニングセンター施設紹介
※空撮写真提供:独立行政法人日本スポーツ振興センター
設計方針
味の素ナショナルトレーニングセンターでは、競技力強化における基本3原則である「トレーニング」「栄養」「休養」がすべて満足できるよう、JOCや各競技団体の意見を取り入れながら、諸施設と設備の設計がなされている。
- 1. 専用利用施設
集中的・継続的なトレーニングを行うために、JOC及び各競技団体の専用利用施設とする。 - 2. 国際レベルの施設
オリンピックや国際大会を視野に入れ、国際レベルの機能を持つ施設・設備とする。 - 3. 多目的施設
多目的な利用が可能なコート、ウエイトトレーニング室、プールを設け、すべての競技団体が利用できるようにする。 - 4. リフレッシュスペース
選手同士の交流やリフレッシュを目的としたスペース、ロッカーやシャワールームを各フロアに設ける。 - 5. 情報交換スペース
監督・コーチ同士の交流や情報交換ができるコーチ室、テクニカルルームを設ける。 - 6. 研修室
各種のミーティングや講習会などができる研修室を複数用意する。 - 7. 宿泊施設
強化合宿に対応し、諸外国のチームも使える居室、大浴場、図書学習室、マッサージルームなどを備える。 - 8. 食堂
栄養指導・管理ができる食堂と、カフェテリアや売店などを設ける。 - 9. 連携環境
JISSとの連絡通路を設けるとともに、光回線などのネットワーク通信環境を整備する。 - 10. 年中無休
24時間365日の稼働を前提とし、部屋ごとに照明や空調がコントロールできるようにする。また、周辺が住宅であることから、防眩、防音に配慮する。
メリット
「味の素ナショナルトレーニングセンター」を持つ大きなメリットは、各競技の専用トレーニング拠点を持つことで国際競技力の向上をより一層図りやすくなることはもちろん、複数競技のトレーニング場を一ヶ所に集約することで競技団体間の連携を積極的に推進できることです。
それにより一競技団体での強化の限界を超えた成果をもたらすと期待されています。そうした効果は諸外国の先例から見ても明らかです。
競技別強化拠点の整備
味の素ナショナルトレーニングセンターに整備できない屋外競技種目、海洋水辺系競技種目、冬季競技種目、高地トレーニング施設については、国内の既存施設を「ナショナルトレーニングセンター競技別強化拠点」として指定し、味の素ナショナルトレーニングセンターとのネットワーク・連携を図ります。