2011/05/07
フィギュアスケート世界選手権:ロシアスケート連盟が日本への思いを込めた大会演出
東日本大震災の影響で、東京から急きょモクスワに開催地を変更して行われたフィギュアスケート世界選手権(4月25日〜5月1日)。ロシアスケート連盟は、日本への思いを込めた開会式の演出を行い、被災地へのエールを送りました
■開会式はプーチン首相が出席、「日本にささげる詩」が流れる
4月27日に行われた開会式では、日本への鎮魂をテーマにした演出が行われました。冒頭では、着物風の衣装をきた奏者による、和太鼓の演奏。続いて、氷上に大きな日の丸が映し出され、民族衣装のスケーターたちが手をつないで輪を作ると、会場全員で黙とうをささげました。
開会式に出席したプーチン首相は「日本は地震、津波、原発事故に見舞われた。特に原発事故がいかに大変か、我々はよく知っている。国民、政府が今、一丸となって立ち向かっているところだ。日本が、尊厳と勇気を持って、この試練を乗り越えられると信じている」と述べました。
またロシアスケート連盟が作詞した「日本にささげる詩」が会場のスクリーンに映し出され、会場からは大きな拍手が贈られました。
『ロシアスケート連盟から日本にささげる詩』
「地球が傷みで呻き声を発した。自然力の強さで全世界がショックを受け、
命の破片や叫びの一部を水は深海に流した。
しかし、何があっても太陽は東に昇る。地震と津波は、光に勝てない。
われわれの神様が地球のみなの生命を保つことを祈る。
桜が咲く公園はたくさんあることを、白樺が咲く公園はたくさんあることを、
鳥が春の歌を歌えることを、旗が勝利の祝いで挙げられることを、祈る。
子供達が大人たちへ祈る。
皆さん、我々はこの地球で手をつなぎ、
1つの家族であることを忘れないでほしい」