2010/11/26
リオデジャネイロオリンピック新競技、ラグビーフットボール男子で金メダル、ゴルフ女子団体は4位
■ラグビーフットボール男子7人制は「世界への第一歩になる」金メダル
2016年リオデジャネイロオリンピックでの採用が決まった男女のラグビーフットボールの7人制。15人制が80分(40分ハーフ)で行われるのに対し、7人制は、14分(7分ハーフ)と決勝は20分(10分ハーフ)で行われます。日本ラグビーフットボール協会は2009年11月から、身体能力に秀でた若手選手を発掘・育成する「セブンズアカデミー」を開催し、本格的な強化をスタート。そしてリオデジャネイロへの第一歩として、広州アジア大会を位置づけてきました。
前回ドーハ大会で優勝している男子7人制は、連覇が期待されました。決勝のホンコン・チャイナ戦は、後半4分すぎに築城昌拓選手が退場になり、一度は同点にされましたが、6人が結束した防御をみせ逆転を許しません。7分に長友泰憲選手が決勝トライを決めると、28-15で韓国を制しました。
前回ドーハ大会の優勝を経験している築城選手は「今までと価値が違う。子どもたちがオリンピックを目指す基礎をつくらないといけない」と話し、村田亙監督は「このアジアでの金メダルは、世界への第一歩になる」とアジア王者の座を勝ち取った喜びをかみしめました。
■新種目 ラグビーフットボール女子7人制は新たなスタート
また女子7人制は、リオデジャネイロでの採用だけでなく、この広州アジア大会でも新種目となりました。
初戦のシンガポール戦は、7-7で迎えた後半5分、鈴木彩香主将が山口真理恵選手にラストパスを出し、勝ち越しトライ。19-12で逆転勝ちを収めました。しかし準々決勝ではホンコン・チャイナに14-19で惜敗。鈴木主将は「初めての大きな舞台。チームとしてのもろさが出てしまった」と悔やみました。5〜8位決定戦では、インドに46-0、シンガポールに31-0と圧勝し、5位が確定しました。
日本の女子の競技人口は1000人程度と少なく、日本ラグビーフットボール協会の「セブンズアカデミー」では、他競技からの転向者の発掘も含め、まだ強化は始まったばかりです。6年後のリオデジャネイロに向け、アジアの強さをまずは肌で感じることで、女子セブンズが新たな一歩を記しました。
■ゴルフ 女子団体が4位と惜敗、初日3位の比嘉真美子選手は8位
ゴルフもリオデジャネイロからの採用となり、注目が集まりました。初日には、女子個人で比嘉真美子選手が1アンダーで首位に2打差の3位につけたものの、最終結果は8位。また女子団体は通算10オーバーで、3位のチャイニーズ・タイペイと1打差の4位と、メダルまであと一歩でした。男子団体は6位、男子個人では小平智選手の7位が最高でした。