2010/02/07
サイプレスマウンテンの雪不足問題、会見「100%大丈夫」
サイプレスマウンテンの雪不足が心配されている状況を受けて、バンクーバー冬季オリンピック組織委員会は2月6日、現状の対策と雪状況について会見を開きました。同組織委員会のティム・ガイダスポーツ担当副会長は「ウィスラーに場所を移すようなことはなく、100%サイプレスマウンテンで開催できる状況になる」と説明しました。
サイプレスマウンテンは、スキー・フリースタイルとスノーボードの会場。しかしバンクーバーは、観測史上最も平均気温の高い暖冬のため、2つあるスキー会場のうち、バンクーバー市内に近いサイプレスマウンテンが雪不足に悩まされています。1月には、ヘリコプターでワラの束を運び込んでコースをかさ上げし、さらにトラックで雪を運びこみ、雪不足対策を続けてきました。
「サイプレスマウンテンのチームは努力を続け、できる限りのことをしてきた」とガイダ副会長。
「コースの準備はほとんどできている。幸いなことに、だんだん冬らしい寒い気候になってきた。問題は、また暖かくなったらどうするか。しかし100%サイプレスで開催できる準備をしている」と説明しました。
また雪やワラを運んだことで大幅な予算増となっていましたが、マリー・フレイザー広報部長「予算は後から補てんできる。サイプレスマウンテン以外の会場はすべて予算内で準備しているし、解決できる」と話しました。
またコースの設営の一方で、選手の練習場所の確保にも尽力。フリースタイルとスノーボードの選手は、バンクーバーから車で2時間半の場所にあるウィスラーで練習できるよう対応し、実際に一部の選手はウィスラーで練習しているそうです。
国際スキー連盟のサラ・レヴィス事務局長は「変更はすべての選手にとって同じ条件」と、問題ないことを説明しました。
何はともあれ、コースが完成に向かっているということで、雪不足問題もひと段落となりそう。あとは選手の活躍を祈るばかりです。(JOC広報チーム)