2009/12/07
オリンピック有望選手らがオリンピアンとグループワーク
11月21日〜23日、味の素ナショナルトレーニングセンターで、平成21年度オリンピック有望選手研修会を開催しました。次世代を担うオリンピック有望選手、地域タレント発掘・育成事業受講生等と、その指導者約110名が参加。選手同士の相互交流を深め、アスリートとしての人生を考えさせることが目的です。
研修会では、日本代表選手としての心構えの講義や、メンタルトレーニング講座等に加え、身体能力の基礎と向上というテーマでトレーニングの実技指導を受けたり、コントロールテストで運動能力を競ったりと、トップアスリートを目指すことをより意識させるプログラムを展開しました。なかでも有望選手らが楽しみにしていたのは、オリンピアンとのグループワーク。約10人ずつに班分けしたグループにオリンピアン2人が混ざり、様々な意見交換をする時間となりました。
柔道でアテネ、北京オリンピック2連覇の内柴正人さんには、「連覇へのプレッシャーとどう戦ったのですか?」という質問が殺到。内柴さんは「プレッシャーをはねのけるには、挑戦者の気持ちになることが大切」とアドバイスしていました。
一番多かった質問は「オリンピックに出るには?」「金メダルをとるには?」というもの。ミュンヘンオリンピック体操男子団体総合金メダリストの笠松茂さんは、「毎日コツコツと練習し、ひとつずつ目標を達成したその先に金メダルがあった。毎日の練習が一番大切」、内柴さん同様に柔道でアテネ、北京オリンピック2連覇の谷本歩実さんは「すべてのことに自問自答が大切。練習量、練習の質、オリンピックを目指す気持ちの強さ。自分と向き合って欲しい」とエールを送りました。
オリンピアンを前にしても臆せず、質問攻めにしていた有望選手達。将来への強い意志を感じさせるひとときとなりました。