写真:AP/アフロ
ローイングの種目は大きく分けて「スカル」と「スウィープ」の2つの種類があります。スカルはオールを右手と左手に1本ずつ合わせて2本持って漕ぎ、スウィープはオールを1人1本ずつ持って漕ぎます。これらを漕ぎ手の人数で分けると、スカルには「シングル(1人)」「ダブル(2人)」「クオドルプル(4人)」の3種類があり、スウィープには「ペア(2人)」「フォア(4人)」「エイト(8人)」の3種類があります。オリンピックでは、スウィープの「エイト」のみ漕手8人のほかに舵手(コックス)が乗ります。また、ダブルスカルには体重制限の設けられた「軽量級」があり、男子の漕手各人が72.5kg以下で平均体重が70.0kg以下、女子は漕手各人が59.0kg以下で平均体重が57.0kg以下となっています。
ローイング競技は、スタートからフィニッシュまで、艇がいかに速くたどり着くかを競うシンプルな競技ですが、実は奥が深く、魅力、見どころも多くあります。まずは鏡のように静かで穏やかな水面を滑るように進むスピード感。人間の力だけでこんなに速く進むのかと驚かされる速さです。また、自然の中で競技する心地よさや開放感は見ている人にも伝わってきます。そして2人以上の種目では一糸乱れぬチームワークが魅力で、全員が完全にシンクロした統一感は圧巻の光景です。
ローイングの種目の中でも花形と呼ばれ、人気・注目度が特に高いのが「エイト」です。人気の秘訣は、全種目の中で最も速いスピードで、8人の漕ぎ手がオールを漕ぐたびに、全長約17メートル、選手含め総重量750kg以上に及ぶ大きなボートが、エンジンが付いているかの如く水上を加速していき、そのトップスピードは時速25kmにも及びます。また、オリンピック種目の中では、エイトにのみ乗っている舵手(コックス)の駆け引きも見どころです。唯一前を向いて状況を判断し、レース戦略やスパートのタイミングを指示する舵手の指示の下、8人の漕ぎ手たちが一体感のあるオールさばきを披露します。
日本人選手がオリンピックにボート(現・ローイング)競技で初めて参加したのはアムステルダム1928大会です。これまでにシドニー2000大会で武田大作選手・長谷等選手のペア、アテネ2004大会で浦和重選手・武田大作選手ペアが、それぞれ男子軽量級ダブルスカルで6位入賞したのが最高記録となっています。2023年に開催された杭州アジア大会では3個の銀メダルと1個の銅メダルを獲得しており、パリ2024大会での躍進が期待されます。
競技初回実施大会 | パリ1900大会 |
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TEAM JAPAN初出場大会 | アムステルダム1928大会 |
競技別累計メダル数 |
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2024年1月1日時点
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