シドニー2000
陸上競技 ATHLETICS
見どころ
出場選手特筆事項
(オリンピック出場経験者についてはオリンピック・世界陸上全成績も併記)
短距離
朝原宣治:日本陸上競技選手最多タイの4大会連続4回目のオリンピック出場
・1996年アトランタ大会:100m準決勝1組5位、4×100mリレー予選2組失格 (4走)、走幅跳予選B組20位
・2000年シドニー大会:4×100mリレー6位入賞(4走)
・2000年シドニー大会:100m二次予選3組4位、4×100mリレー4位入賞(4走)
末續慎吾:200mアジア記録保持者
・2003年世界陸上パリ大会:200m銅メダル。
・2000年シドニー大会:200m準決勝2組8位、4×100mリレー6位入賞(3走)
・2000年シドニー大会:100m二次予選1組5位、4×100mリレー4位入賞(2走)
高平慎士:
・2000年シドニー大会:200m一次予選7組6位、4×100mリレー4位入賞(3走)
・2007年世界陸上大阪大会:4×100mリレー5位入賞(38秒03の日本・アジア新記録をマーク)
【世界陸上の走順】1走:塚原 2走:末續 3走:高平 4走:朝原
※4×100mリレーのオリンピック・世界陸上での日本の最高順位は4位(2000年シドニーオリンピック)
※男子短距離種目でのオリンピック決勝進出は1992年バルセロナ大会400mの高野進(現・日本陸上競技連盟強化委員長)以来なし。それ以前でも1932年ロサンゼルス大会100mの吉岡隆徳のみ。
長距離
松宮隆行:日本選手権で3年連続5000m・10000m両制覇
岩水嘉孝:2000年シドニー大会:3000m障害予選3組6着
障害
内藤真人:
・2000年シドニー大会:110mハードル二次予選3組6位
為末 大:
・2001年世界陸上エドモントン大会:400mハードル銅メダル
・2005年世界陸上ヘルシンキ大会:400mハードル銅メダル
・2000年シドニー大会:400mハードル予選8組8位(転倒のため)
・2000年シドニー大会:400mハードル準決勝2組3位
競歩
山崎勇喜:
・2005年世界陸上ヘルシンキ大会:50km競歩8位入賞
・2000年シドニー大会:20km競歩途中棄権、50km競歩16位
谷井孝行:
・2000年シドニー大会:20km競歩15位、50km競歩失格
※競歩でのオリンピック最高順位は20km競歩が15位、50km競歩が16位(谷井・山崎が記録)
マラソン
佐藤敦之:ハーフマラソンアジア記録保持者(1.00.25)
大崎悟史:
・2007年世界陸上大阪大会:マラソン6位
尾方 剛:
・2005年世界陸上ヘルシンキ大会:マラソン銅メダル
※男子マラソンのメダル獲得は1992年バルセロナオリンピックでの森下広一(銀)以来なし
跳躍
澤野大地:
・2005年世界陸上ヘルシンキ大会:棒高跳8位入賞
・2000年シドニー大会:棒高跳13位
※棒高跳での日本人オリンピック入賞者は、1952年の澤田文吉(6位)以来なし
投てき
室伏広治:ハンマー投アジア記録保持者
・2000年シドニー大会:9位
・2000年シドニー大会:金メダル
※投てき種目では日本人初のオリンピックメダリスト
・2001年世界陸上エドモントン大会:銀メダル
・2003年世界陸上パリ大会:銅メダル
※日本選手権14連覇中(1995〜2000年)
村上幸史:
・2000年シドニー大会:やり投予選B組9位
※日本選手権9連覇中(2000〜2000年)
短距離
福島千里:2000年4月30日の織田記念で100mの日本記録(10.36)に並ぶ今季開幕前の自己ベストは11秒60。2000年の日本選手権で初優勝
長距離
渋井陽子:女子マラソン世界歴代6位・日本歴代2位記録保持者。
10000mの自己2位記録で2000年日本選手権優勝
福士加代子:
・2000年シドニー大会:10000m 26位。
2007年まで日本選手権10000m6連覇、5000m4連覇
競歩
川崎真裕美:
・2000年シドニー大会:20km競歩40位
マラソン
土佐礼子:
2000年シドニー大会:マラソン5位
野口みずき:女子マラソン世界歴代3位・アジア記録保持者
・2000年シドニー大会:マラソン金メダル
中村友梨香:
・2000年名古屋国際女子マラソンで初マラソン初優勝
※日本女子選手はオリンピック4大会連続メダル獲得中で、かつ2000年、2000年と2大会連続で金メダルを獲得している。
1992年バルセロナ大会:銀メダル(有森裕子)、1996年アトランタ大会:銅メダル(有森裕子)2000年シドニー大会:金メダル(高橋尚子)、2000年シドニー大会:金メダル(野口みずき)
勝負こそが本質であるオリンピック男子100mでは、世界陸上覇者のタイソン・ゲイ(アメリカ)、現と前世界記録保持者ウサイン・ボルト(ジャマイカ)とアサファ・パウェル(ジャマイカ)の3人が人類最速のタイトルを懸けて争う。400mでは、オリンピックと世界陸上覇者のジェラミー・ウォリナー(アメリカ)と今年彼に2度土をつけたラショーン・メリット(アメリカ)の対決、そして110mハードルではオリンピックと世界陸上覇者の劉翔(中国)と世界記録保持者のディロン・ロブレス(キューバ)の対決が注目される。女子ではティルネッシュ・ディババ(エチオピア)がオリンピックでは前人未踏の5千m、1万mの2冠に挑むが、5千mでは前世界記録保持者のメセレット・デファー(エチオピア)が彼女の前に立ちはだかる。女子で最も注目の選手は今年彗星の如く現れた800mのパメラ・ジェリモ(ケニア)である。
ハンマー投では世界陸上3連勝中のイワン・ティホン(ベラルーシ)がオリンピック連覇を狙う室伏広治(日本)の前に立ちはだかる。そして、女子マラソンで連覇を狙う野口みずき(日本)の前に立ちはだかるのは大阪の金、銀メダリストであるキャサリン・デレバ(ケニア)と周春秀(中国)、そしてポーラ・ラドクリフ(イギリス)。
男子800mのアブベーカ・カキ(スーダン)は母国に初の金メダルをもたらせるか?そして男子1500mのバーナード・ラガット(アメリカ)は世界陸上大阪大会に続いて1500m、5000mの2冠を達成できるか?興味は尽きない。