ドーハアジア大会
第15回アジア競技大会(2006/ドーハ)
みどころ 武術太極拳
日本は、型演武競技=「套路(Taolu)」の個人競技3種目(太極拳2種総合、南拳3種総合、長拳3種総合)に、男子3名、女子3名が出場する。 太極拳は、太極拳=徒手と、太極剣=短器械の2種目の合計点でメダルが競われる。南拳は、南拳=徒手と、南刀=短器械、南棍=長器械の3種目の合計点で競われる。長拳は、長拳=徒手と、刀術(男子のみ)、または剣術(女子のみ)=短器械、と棍術(男子のみ)または槍術(女子のみ)=長器械の3種目の合計点で、メダルが競われる。 2005年から国際競技ルールが大幅に改正された。高度で多彩な技の競技を行うために、太極拳、南拳、長拳の各種目とも難度動作(A級難度、B級難度)と接続難度(A)を中心にしたオプショナルルーティン(自選難度競技)が行われる。跳躍→空中での武術動作と回転度数→着地方法と着地の安定度などが決め手となり、その他に、動作の質に対する減点項目と、動作の演技レベル等に対する評価項目を総合した得点で競われる。 各国ともに、昨年からはじまった改正ルールに対応するために、選手層を大幅に入れ替えてきている。日本は今大会の代表選手の、男子長拳の市来崎、女子南拳の小島が、昨年の世界選手権大会で3位を獲得している。また、昨年のマカオの第4回東アジア競技大会では、女子太極拳の宮岡が3位、女子南拳の小島が2位、男子長拳の市来崎が3位を獲得している。 2008年北京のオリンピック期間中に実施される「オリンピック武術太極拳競技(カルチュラルプログラム)」に向けて、中国はもとより、アジアの多数の国が、プロ選手体制あるいはフルタイム訓練体制を敷いて、選手強化を先鋭化させている。日本はアマチュア選手体制であるが、女子太極拳、女子南拳、男子長拳でのメダルを獲得を目指して全力を尽くしたい。選手6名は、多くの人たちの期待に応えるべく、必勝の気持ちで望む。
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