2010/06/23
6月23日は、オリンピックデー
6月23日はオリンピックデーです。1894年6月23日に国際オリンピック委員会(IOC)が創立されオリンピックが復興したことを記念して、1948年のIOC第42次総会において、この日を世界共通のオリンピックデーに定めました。
この近代オリンピックを復興に尽力したのは、フランスの教育家ピエール・ド・クーベルタン氏です。クーベルタン氏は、古代ギリシャ・ローマの歴史を学んで、平和や公平、勝利者への賞賛といった古代オリンピックの思想を知ります。さらにイギリスのパブリックスクール(私立の中等教育学校)を訪問した際に、青少年の教育にはスポーツが重要な役割を果たしていると痛感。肉体と精神の調和のとれた発達のためにはスポーツによる教育を確立させようと、オリンピックの復興を計画しました。
そして、1894年6月23日、アメリカやヨーロッパなど49のスポーツ組織の代表者による国際会議をパリで開催し、オリンピック競技大会の復興を提案、満場一致で採択されたのです。
クーベルタン氏は、オリンピックを国際的な規模で復興させることで、スポーツによる教育と、世界平和への貢献を目指しました。その理念を「オリンピズム」といい、オリンピック憲章にもその根本原則が示されています。
クーベルタン氏が思いをはせたオリンピック。それは、身体を動かすことの楽しさや、目標を持つことの喜び、友情の大切さなど、様々なことを伝える大会なのですね。その精神を私たちはちゃんと引き継いでいるのか、ちょっと考えてみるのにいい機会かもしれません。