写真:長田洋平/アフロスポーツ
オリンピックでは男女それぞれのシングルスとダブルス、そして混合ダブルスが実施されます。試合はすべて2ゲーム先取の3ゲームマッチで、各ゲーム21点を先取したほうが勝ち、20点オールになったときは2点差がつくまで続きます。ただし29点オールになった場合には、30点目を得点した方がそのゲームの勝者となります。
バドミントンでは、球ではなく半球状のコルクに羽根をつけた「シャトル」を使用してゲームが行われます。このシャトルは空気抵抗を受けやすく、対戦相手に届く頃には速度が低下しています。この特性により、「ストローク」と呼ばれるラケットの振り方が多岐にわたり、バドミントンのラリーは多様な変化があります。トップ選手のスマッシュは時速400kmを超えることがある一方で、対戦相手の手元に到達する頃には急激に速度が低下して時速100km以下になることもあります。「ヘアピン」や「ドロップショット」などのネットプレーでは、瞬時に速度が減少します。ラケットの握り方や力の入れ方、角度の調整などが多様なショットを生み出し、緩急の差や変化に富んだプレーが展開されます。
日本はバドミントンが正式競技となったバルセロナ1992大会から出場しており、ロンドン2012大会で藤井瑞希選手と垣岩令佳選手のペアが女子ダブルスで日本初となる銀メダルを獲得しました。リオデジャネイロ2016大会では髙橋礼華選手と松友美佐紀選手のペアが日本初となる金メダルを獲得するほか、奥原希望選手も女子シングルスで銅メダルを獲得。東京2020大会でも渡辺勇大選手と東野有紗選手のペアが混合ダブルスで銅メダルを獲得しており、パリ2024大会でも日本選手の躍進が期待されます。
奈良岡 功大(ならおか こうだい)
オリンピックランキング5位でオリンピック初出場。男子シングルスで初のメダル獲得が期待される有力選手。2023年世界選手権男子単準優勝。
山口 茜(やまぐち あかね)
オリンピックランキング4位、オリンピックには3大会連続で出場。女子シングルスでメダル獲得が期待される有力選手。2021/2022年世界選手権女子単優勝。
保木 卓朗(ほき たくろう)、小林 優吾(こばやし ゆうご)
オリンピックランキング6位でオリンピック初出場。男子ダブルスで初のメダル獲得が期待される有力ペア。2021年世界選手権男子複優勝。
志田 千陽(しだ ちはる)、松山 奈未(まつやま なみ)
オリンピックランキング4位でオリンピック初出場。女子ダブルスでメダル獲得が期待される有力ペア。
渡辺 勇大(わたなべ ゆうた)、東野 有紗(ひがしの ありさ)
オリンピックランキング5位、オリンピックには2大会連続で出場。東京2020大会同種目で銅メダルを獲得しており2大会連続でのメダル獲得が期待される有力ペア。2021/2022年世界選手権混合複準優勝。
競技初回実施大会 | バルセロナ1992大会 |
---|---|
TEAM JAPAN初出場大会 | バルセロナ1992大会 |
競技別累計メダル数 |
|
2024年8月21日時点
TEAM JAPAN記録を見る