100周年記念シンポジウム第1回目を福島会場で開催、867名が参加
2011年、日本体育協会と日本オリンピック委員会(JOC)は100周年を迎えます。その慶事を祝う皮切りとなるシンポジウムが10月23日、福島県のビッグパレットふくしまで行われました。地元の福島県をはじめ、東北・関東などから計867名が参加。日本のスポーツの「これまで」と「これから」を考えさせる、意義深いシンポジウムとなりました。
開会式では、日本のスポーツ100年を振り返る映像が上映され、これまで100年の歩みを参加者で共有。トータル・コーディネーターの佐伯年詩雄氏(学校法人タイケン学園・スーパーバイザー大学設置準備担当)が、シンポジウムの趣旨を説明しました。
まず、日本サッカー協会名誉会長の川淵三郎氏による基調講演「夢があるから強くなる」が行われました。川淵氏は、日本サッカーリーグからJリーグ創世、ワールドカップ誘致と大きな転換期を経て発展した日本サッカー界の現状を紹介。Jリーグを地域密着という観点から創設し、実際にJリーグが出来た街で家族の会話が増えるなど地域に根付いたリーグ作りを進めてきた事例を話しました。また、学校の校庭芝生化の活動を通して子どもの体力づくりを推進するなど、新たな活動を展開していることを話しました。
続いて、パネルディスカッション「スポーツによる『公正で福祉豊かな地域生活』の創造」が行われ、スポーツが果たせる役割や貢献の可能性について議論しました。パネリストは、鈴木直文氏(一橋大学講師)、中島信博氏(東北大学教授)、ヨーコ・ゼッターランド氏(スポーツキャスター・元女子バレーボール米国代表)、高倉麻子氏(サッカー指導者・解説者)、増子恵美氏(福島県障がい者スポーツ協会書記・パラリンピアン)で、コーティネーターを中澤眞氏(筑波大学准教授)が務めました。
次のシンポジウムは12月11日、京都市の京都会館にて、「スポーツで考える『環境と共生』の時代」をテーマに行われます。皆様のご参加をお待ちしております。
※本シンポジウムは「スポーツ振興くじ(toto)」の助成を受けて実施しています。