バンクーバー冬季オリンピックとパラリンピックで活躍した選手ら62人は4月23日、首相官邸に招かれ、鳩山由紀夫首相から記念品の銀製写真立てを贈られました。鳩山首相は「みなさんの活躍している姿を、日本中が一つになって応援していました」とあいさつ。日本代表選手団を代表して、フィギュアスケート女子シングルで銀メダルを獲得した浅田真央選手は「鳩山内閣総理大臣より頂戴致しました記念品を誇りに、さらなる高成長を果たせるよう日々精進致します」とお礼を述べました。

あいさつする浅田選手（アフロスポーツ）

あいさつで鳩山首相は、「日本中が一つになるのは皆さんが活躍している時なのだと思えば思うほど、政府としてやることがあるんじゃないかという思いを強めているところです。もっと皆様がオリンピック・パラリンピックに専念できるように、政府もお手伝いできれば」と、選手育成の強化へ意欲を示しました。

鳩山首相にメダルを見せる浅田真央選手と新田選手

　同贈呈式にはパラリンピックで活躍した選手も出席。パラリンピック出場選手を代表して、クロスカントリーで２つの金メダルを獲得した新田佳浩選手は、「オリンピック選手の活躍を力にパラリンピックの選手が金メダル3つを含む11個のメダルを獲得できたのは、家族やチームメイトそして多くの声援があったからです。この心を忘れることなく、４年後にはさらなる活躍をしたいと思います」と誓いました。

ショートトラック女子代表選手らと鳩山首相

　贈呈式後に行われた懇談会には、鳩山首相をはじめ、川端達夫文部科学大臣、JOCからは竹田恆和会長、福田富昭副会長、市原則之専務理事が出席。鳩山首相は、選手一人ひとりと握手を交わし、オリンピックやパラリンピックでの活躍について尋ねていました。

川端文部科学大臣と談話する安藤美姫選手と織田信成選手

　懇談の中で浅田選手は「何か要望はありますか？と聞かれたので、スケートリンクが少なくて練習環境が少ないという話題を話しました」といいます。バンクーバー冬季オリンピック閉会から約１カ月半ぶりに再会した各競技の選手らは、思い出話に花を咲かせていました。