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2018.08.21 選手強化

「覚悟〜メダリストの闘い〜第4回」太田雄貴日本フェンシング協会会長が講話

「覚悟〜メダリストの闘い〜第4回」太田雄貴日本フェンシング協会会長が講話
太田雄貴日本フェンシング協会会長が「覚悟〜メダリストの闘い〜第4回」の講師を務めた(写真:アフロスポーツ)
「覚悟〜メダリストの闘い〜第4回」太田雄貴日本フェンシング協会会長が講話
東京2020大会を目指す選手、指導者が熱心に太田会長の言葉に耳を傾けた(写真:アフロスポーツ)

 日本オリンピック委員会(JOC)は7月12日、オリンピック・パラリンピック強化指定選手およびその指導者を対象とした講話「覚悟〜メダリストの闘い〜第4回」を味の素ナショナルトレーニングセンターで開催しました。

 第4回の講師は、08年北京オリンピックでフェンシングのフルーレ個人銀メダル、12年ロンドンオリンピックではフルーレ団体銀メダルを獲得した太田雄貴日本フェンシング協会会長。世界で戦うために体格差の不利をどのような戦略で克服したかなど対人スポーツならではのテーマをはじめ、引退後のキャリアに備えて今からでもできる人生にプラスになること、また、日本フェンシング協会会長として競技の人気アップのためにどのような改革を考えているかなどを、東京2020大会を目指すアスリート、指導者合わせて約200名に伝えました。

 講話終了後の取材で、「現役選手はやっぱりいいですね。みんなさわやかで、1つの夢に走っている目をしている。現役選手と触れ合う機会がだんだん減ってきているので、現場に来なきゃダメだなと改めて思いましたね」と振り返った太田会長。そうした現役アスリートを前に、「選手でも引退した人でも“考える”ということはすごく大事だと思います。僕自身に才能がなかったからこそ見えてきた世界観とか考え方というものがあるので、それらが少しは皆さんの役に立つのかなと思って今日はお話させていただきました」と、講話の内容を明かしました。

「覚悟〜メダリストの闘い〜第4回」太田雄貴日本フェンシング協会会長が講話
フェンシングをメジャー競技にしていくための改革についても語った太田会長(写真:アフロスポーツ)

 また、東京2020大会の開幕まであと2年と迫る中、太田会長は「若手が育ってきている一方で、どこまで彼らが本番でピークを合わせられるかを引き続き応援、協力していきたいと思っています。最大限頑張って、メダルにチャレンジしていきたいですね」と気を引き締めると同時に、運営面からは「お客さんにフェンシングを楽しんでいただけるような大会を作ることが第一。全日本選手権とワールドカップである高円宮牌、そしてアジア選手権大会。この3つに関しては特に面白いものに、エンタメ化を進めていくことをやっていきたい。ぜひ見ててください」とコメント。続けて「他の競技団体をライバルだと思うのではなくて、どのように数ある娯楽の1つになるか。“フェンシング面白いね”と思ってもらえるようなコンテンツ作りとプロモーションを頑張っていきたい」と力を込めました。

 なお、講話の中でもフェンシングの面白さをアピールし、表現する1つの例として、剣先の軌道が分かるようにデジタル処理されたプロモーション動画を紹介。さらに、この技術がオリンピックのリプレー動画でも採用されるように開発を進めていることを説明しました。

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