日本オリンピック委員会(JOC)は5月10日、オリンピック・パラリンピック強化指定選手およびその指導者を対象とした講話「覚悟〜メダリストの闘い〜第2回」を味の素ナショナルトレーニングセンターで開催しました。
第2回の講師は、2018年平昌冬季オリンピックのスピードスケート女子500m金メダリストの小平奈緒選手と結城匡啓日本代表コーチ。平昌オリンピックを目指す過程での出来事、どのように自分たちを高めてきたかなどの話に、東京2020大会を目指すアスリート、指導者合わせて約200名が熱心に耳を傾けました。
講話終了後の取材で、「私自身も夏季競技の選手から学びたいことが多かったので、どんな質問が来るのか楽しみにしていました。夏季競技の選手たちの心のアンテナに何か引っかかるものがあればいいなと思ってお話させていただきました」と振り返った小平選手。あらかじめ準備してきた言葉ではなく、「臨機応変に、そのときに心の中で思った言葉で伝えることができたと思います」と述べました。
一方、小平選手を支え続けた結城コーチは「私たちがやってきたことを押し付けるのではなく、それをどう受け止めるかは皆さんの感性によって様々だと思います。そのことによって日本が力を得て、チームジャパンが躍進し、平昌から東京へ、東京からさらに北京へと、私たちもまたバトンをつないでいきたいと思いお話させていただきました」とコメント。特に現在は東京2020大会まで2年半という時期であることから、それを小平選手の経験に当てはめ、「オリンピックまで2シーズン、3シーズン前というと、ちょうど小平がオランダに行っていた時期。実力をいかに高めていくかという時期になります。その当時のメンタリティに関して、小平は実際にどうだったのか。また、私たちはそれを周りでどう見ていたのか。そこに焦点を置きました」と述べました。
最後に、小平選手は「何が届いたかは聞いてくださった皆さんの中で決まることですが、自分としてはやるべきことはできたかなと思います」と今回の講話を総括。今度は話を聞く立場として「選手たちの取り組みを通して、私が何かを感じることができればいいなと思います。その中からヒントを得られればいいですね」と述べました。
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