シドニー2000
日本代表選手団結団式&壮行会レポート
皇太子殿下が激励のお言葉を。 杉浦主将は「精一杯闘ってきます」と決意表明。
皇太子同妃両殿下をお迎えして行われた結団式には、大島理森文部大臣、ピーター・グレー駐日オーストラリア連邦特命全権大使も来賓として参加、選手たちを激励した。そして最後は、自身3度目のオリンピック出場となる杉浦正則選手団主将(野球)がそれら激励に応えるべく力強い決意表明を述べ、式を締め括った。
団旗は堤義明JOC名誉会長より日本代表選手団・八木祐四郎団長へ、そして杉浦主将介添のもと、井上康生旗手へと手渡された。
皇太子殿下のお言葉 (全文)
シドニーにおいて開催される第27回オリンピック競技大会に参加される選手及び役員の皆さんをお送りすることを誠にうれしく思います。
オーストラリアでのオリンピック開催は、1956年のメルボルンに次いで二度目となりますが、20世紀の最後を飾る今大会は、約200に及ぶ国と地域が参加して、新競技のテコンドーとトライアスロンを含む史上最多の28競技300種目が実施されると聞いております。
この記念すべき大会に参加される皆さんが、高い志を持って世界の人々との友好親善を深め、21世紀への歩みを共に刻まれることを希望いたします。
大会期間中、現地では朝晩まだ肌寒いと聞いております。選手の皆さんには体調に十分留意され、競技の場において日ごろの練習の成果を十分に発揮されるよう願っております。
選手の皆さんの御活躍を祈り、結団式に寄せる言葉といたします。
来賓祝辞
「これまで厳しい試練を克服されてこられた皆さんの、たゆまぬ努力に対し、敬意を表します」とは大島文部大臣。また、ピーター・グレー駐日大使は「代表選手の活躍は、必ずや日本の誇りとなるでしょう」と激励した。
ビデオメッセージ
現地シドニーでは競技施設はいうまでもなく、選手や応援に訪れる日本人の受け入れ態勢もすでにバッチリ整っているそうだ。そんな現地の声もビデオメッセージで紹介された。
シドニー一校一国運動日本受け入れ校
現地では、一つの学校が一つの国の文化や歴史を学び選手団を応援する「一校一国運動」が進んでいるが、日本選手団を応援してくれるキャンベルタウン・パブリックスクールの子供たちからは「ガンバレ! ニッポン」とエールが送られた。
シドニー日本人学校6年1組の生徒たち
「少しでも選手の皆さんの力になれるよう、念力を送ります。ウウウ〜」
日本代表選手団主将決意表明
私たちは、第27回オリンピック競技大会において、日本代表選手として出場することを誇りとし、世界各国の人たちと友好を深め、21世紀を担う子供たちに夢と希望を与えてあげるよう、それぞれの競技においてシドニーの地で最後の最後まで精一杯フェアプレイの精神で闘ってまいります。日本選手団、主将、杉浦正則。