シドニー2000
がんばれ!ニッポン!シドニー大会レポート
女子67kg級テコンドーで、岡本選手が執念の銅メダル
準々決勝で負け、敗者復活戦を経ての3位決定戦。岡本依子選手は、本戦とはうって変わった積極的な攻めで勝機をつかんだ。
「後悔はしたくない。今までのことは全部忘れていった」という岡本選手は、まず、カウンター攻撃で2ポイントを先取する。しかし身長で上回るスティーブンソン選手(イギリス)も負けじと攻め込み、試合は4-4ともつれた。
相手のたたみかけるような攻撃を凌ぎ、岡本選手の左右のまわし蹴りが入ったときには、試合時間残り1分、土壇場でのこの蹴りが生きて、優勢勝ちを決め、ついに夢のメダルが実現した。
米オレゴン大学留学中にテコンドーの魅力に取りつかれ、韓国でテコンドー留学も経験した岡本選手。新競技テコンドーで、日本初のメダリストに輝き、笑顔で両手を挙げたあとには、思わず涙がこぼれた。