シドニー2000
がんばれ!ニッポン!シドニー大会レポート
ソフトボール、無念の逆転負けで銀メダル
予選4位の劣勢から中国とオーストラリアを破って決勝に進出したアメリカと、全勝でここまで勝ち上がった日本の対戦。日本は4回の表、宇津木麗華選手のソロ・ホームランで先制点を奪い、幸先のいいスタートを切った。
しかし雪辱に燃えるアトランタ覇者は、ステイシー・ヌーブマン選手のヒットで5回裏に1点を返して、同点に持ち込む。どしゃ降りの雨のせいで中断の恐れもあったが、試合は続行。そして延長8回の裏、1死1、2塁からベルグ選手に得点を許してしまった。
勝って大喜びするアメリカのフェルナンデス選手は「96年から各国がきびしい訓練を積んできていたことは知っていたけど、ここまで苦労するとは思っていなかった」と、日本を含む多くの国の上達ぶりを認める。
悔しさは否めない日本チームだが、宇津木選手は「負ける気はしなかった。最高の大会だった」と振り返った。一方、斎藤春香選手は「金の方が良かったけど、とにかくメダルを取れたことは嬉しい。でも我々は、いつか金を取る」と、早くも次のオリンピックに向け、宣戦布告した。