シドニー2000
がんばれ!ニッポン!シドニー大会レポート
長い苦労を経て、中尾選手が銅メダル獲得。萩原選手は4位に
22日、女子200m背泳ぎ決勝に、中尾美樹選手と萩原智子選手が出場。メダル獲得を確認した瞬間、中尾選手の顔に笑みと涙が同時に溢れた。
98年のアジア大会出場を逃した中尾選手は、それをテレビで見ていて、自分は競技を見る立場なんかじゃない、と感じたという。その悔しさをバネにして、ここまで厳しいトレーニングを積んで来た。
「世界一ハードなトレーニングを積んで来たことが自信になりました」という中尾選手は「メダルのために、多くの涙を流してきた。銅だったけど、精一杯できました」と喜びを表現した。
一方0秒16の差で4位になった萩原選手は「絶対あきらめないようにしようと思い、それだけはよかった。表彰台に乗れなかったのはくやしいけれど、でもすっきりしました」とコメント。「オリンピックの1週間が、今まで水泳をやってきた中で一番苦しかった」という言葉が、周囲の期待によるプレッシャーの大きさを表していた。
また、キャプテン平野雅人選手(男子1500m)は、決勝進出はならなかったものの6年ぶりに日本新記録を達成(15分14秒43)。オリンピックの大きさを知っている人間が、長い苦労を経てつかんだものの価値を「うれしさとか悲しさとかいうものを通り越して、不思議な感じがします」と言う言葉で表現した。平野選手は、オーストラリア留学し、グラン・ハケットなどとも練習した経験を持つ。
また400mメドレー・リレー(田中雅美選手、大西順子選手、中村真衣選手、源純夏選手)は、日本新記録を出して、2位で決勝進出を決めた。