シドニー2000
がんばれ!ニッポン!シドニー大会レポート
田島寧子選手が女子水泳400m個人メドレーで銀メダル
柔道に先立ち、シドニー・オリンピックでのメダル獲得第一号となった田島寧子選手は、「くやしい」と声を上げながら戻って来た。自己新、日本新記録の4分35秒96も、世界新を記録したウクライナのクロチェコワを破るには至らなかった。コーチの顔を見たときには涙も出たが、しかし表彰台に登った時には、笑顔が戻った。
「表彰台の上に登り、メダルを手にして、オリンピックの価値が分った」という田島選手は「まだ400m自由形と200mメドレーが残っている。この悔しさをそれにぶつけていきたい」と、この銀メダル獲得に燃え尽きるつもりなど毛頭ないところを見せる。尚、個人メドレーでのメダル獲得は、日本人初。また、男子平泳ぎでも北島康介が決勝進出を決め、「まだまだ満足していない。次は一番を目指して頑張る。自信を持って前半から突っ込んでいくことが大切」と闘志を露にした。
一方、オーストラリア水泳界の期待の星、イアン・ソープは、男子400m自由形で3分40秒59の世界新記録をマークして最初の金メダルを獲得。続いて100m×4リレーでもアンカーとしてアメリカを追い抜き、母国に2本目の金をもたらした。このリレーの先陣を切った同オーストラリアのマイケル・クリムも世界記録を出しており"速いプール "といわく付きのこの会場で、この日だけで5つの世界新が記録されたことになる。