写真:青木紘二/アフロスポーツ
カルガリー1988冬季大会で公開競技として実施され、次のアルベールビル1992冬季大会から「モーグル」が正式種目に採用されました。リレハンメル1994冬季大会から「エアリアル」が加わり、バンクーバー2010冬季大会から「スキークロス」が、ソチ2014冬季大会から「ハーフパイプ」と「スロープスタイル」が採用されました。直近の北京2022冬季大会では男女の「ビッグエア」と男女3人(男女の組み合わせ自由)の合計得点で争う「エアリアル混合団体」が新たに採用され、6種目(男女計13種目)となっています。
モーグル
急勾配の斜面に設けられたコブを滑り降りながら、2か所でエアトリックを披露し、ターン、エア、タイムの3つの要素が採点対象となり、総合得点によって順位が競われます。選手はターンの安定性とタイムの速さを両立させつつ、高難度なエアトリックにどれだけ対応できるかがポイントとなります。
エアリアル
専用のジャンプ台から飛び出して、空中での技を競う競技です。ジャンプの高さ、技の難易度、着地の精度などが採点の要素となります。競技のシンプルな性質から、各技の細部までが磨き込まれており、注目の的となっています。
エアリアル混合団体
男女混合の3人(補欠各1人)からなる1チームが編成され、女子が試技を行います。予選はなく、決勝は2段階で行われ、各試技は1回のみです。採点方法は個人戦と同じく、3人の合計得点で競います。決勝1回目の上位4チームが2回目に進み、得点は持ち越されません。同点の場合は各試技の内容、個人の最高得点などが順位の決定材料となります。
スロープスタイル
800〜1,000mほどの斜面に設置された連続的なジャンプ台やレール、ボックスなどのジブアイテムを利用し、トリックを組み合わせて演技を行います。総合的に評価される要素には、全体の印象、ジャンプの高さ、トリックの難度と完成度などが含まれます。特に見せ場であるジャンプセクションでの高難度なトリックが勝敗を左右します。
ハーフパイプ
半分に切られたパイプ状の斜面を滑りながら、左右の壁を利用してトリックを行う競技です。ジャンプの高さと技の難易度や完成度が競われ、エアトリックの連発が見どころとなります。選手ごとに異なる特徴や戦略があり、多彩なトリックが披露されます。
スキークロス
ジャンプやウェーブ、バンクなどが設置されたコースを、複数人が同時に滑って先着を競う競技です。スタートダッシュやライン取り、着地処理、ブレーキングのテクニックなどが勝敗に影響し、わずかな差が一瞬で順位を変えるスリリングな展開が魅力です。
ビッグエア
北京2022冬季大会から実施された新種目で、斜度20度以上の30~40メートルの助走がある斜面を滑り降り、踏み切り台からジャンプして空中でエアの技術を披露します。スノーボード種別でも導入されています。
これまでに、日本は合計5つのメダルを獲得しています。唯一の金メダルは、長野1998冬季大会で里谷多英選手が女子モーグルで獲得しました。また、里谷選手はソルトレークシティ2002冬季大会でも銅メダルを獲得しています。最近の北京2022冬季大会では、堀島行真選手が男子モーグルで銅メダルを獲得しました。
競技初回実施大会 | アルベールビル1992冬季大会 |
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TEAM JAPAN初出場大会 | アルベールビル1992冬季大会 |
競技別累計メダル数 |
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2024年1月1日時点
TEAM JAPAN記録を見る【フリースタイルスキー 女子ビッグエア 金メダル】古賀 結那 選手(早稲田大学2年) |FISU 冬季ワールドユニバーシティゲームズ2023
【フリースタイルスキー 男子スロープスタイル】金メダル 笠村 雷 選手(大東文化大学1年)、銀メダル 佐藤 雅夏 選手(早稲田大学1年) |FISU 冬季ワールドユニバーシティゲームズ2023
【フリースタイルスキー 女子スロープスタイル 金メダル 】古賀 結那 選手(早稲田大学2年) |FISU 冬季ワールドユニバーシティゲームズ2023
【フリースタイル 女子スキークロス 金メダル 】中西 凜 選手(佛教大学1年) |FISU 冬季ワールドユニバーシティゲームズ2023