写真：森田直樹/アフロスポーツ

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1チーム11人でプレーし、ボールを相手のゴールに入れて得点を競うサッカー。世界中で人気があるスポーツで、1930年から4年ごとに開催されるFIFAワールドカップは、高いテレビ視聴率を誇る大規模なイベントとして知られています。

東京2020大会サッカー男子準決勝（写真：青木紘二/アフロスポーツ）

男子サッカー

オリンピックの男子サッカーは原則23歳以下（U-23）の選手でチームを構成する決まりとなっています。3名までのオーバーエイジ（年齢制限なし）枠が認められているものの、今後のサッカー界を背負う若手選手達が活躍する大会となります。16チームが参加し、1グループ4チーム総当たりのグループリーグを経て上位2チームが決勝トーナメントに進み、メダルを争います。

東京2020大会サッカー男子 3位決定戦（写真：ロイター/アフロ）

女子サッカー

女子サッカーは年齢制限がなく、金メダルはFIFAワールドカップと同等のステータスを持っていると言われています。 12チームが参加し、1グループ4チーム総当たりのグループリーグを経て上位チームが決勝トーナメントに進み、メダルを争います。アトランタ1996大会からと比較的歴史は短いですが、世界における女子サッカーの普及・発展に大きく寄与しています。

東京2020大会サッカー女子準々決勝（写真：森田直樹/アフロスポーツ）

オリンピックにおける日本の歴史

男子はメキシコシティ1968大会の銅メダルが、オリンピックにおける最高成績となっています。また、メダル獲得には至りませんでしたが、アトランタ1996大会のグループリーグにてブラジルを1-0で破った試合は『マイアミの奇跡』と呼ばれ今でも語り継がれています。
女子は2011年のFIFA女子ワールドカップで優勝した翌年、ロンドン2012大会での銀メダル獲得がオリンピックにおける最高成績です。2年連続の『なでしこジャパン』の活躍に、日本中が沸きました。

2011年のFIFA女子ワールドカップでの優勝に続き、ロンドン2012大会で銀メダルを獲得した『なでしこジャパン』（写真：アフロスポーツ）

パリ2024大会の見どころ・注目選手（男子）

今回のパリ2024大会は2001年1月1日生まれ以降の選手が対象。次代のサッカー界を背負う若手選手らの活躍に注目が集まります。

2022年のチーム立ち上げからこれまでに招集した選手は87人。選ばれし18選手は、チームメートの思いや、サッカーファミリー、そして日本国民の期待を背負ってオリンピックを戦います。

アジア王者として臨むパリ2024大会。グループステージで対戦する3チームはいずれも厳しい大陸予選を勝ち抜いた強者たちです。初戦は、前大会王者のブラジルを破り、南米予選を1位通過したパラグアイ。第2戦は、今年3月の国際親善試合（京都）で対戦して敗れたマリ、第3戦は、強豪ひしめく欧州予選を突破したイスラエル。その後のノックアウトステージを含め、決勝まで6試合あります。真夏の中2日での連戦が準決勝まで続く上、移動の負担も伴いますが、選手・スタッフが一丸となって、メダルを懸けた激戦に挑みます。

©JFA/PR

パリ2024大会の見どころ・注目選手（女子）

キャプテンを務めるのは今大会が3度目のオリンピック出場となる熊谷紗希。今回のメンバーでは2011年のFIFA女子ワールドカップ優勝、そして2012年のロンドン大会銀メダルを獲得した唯一の選手で、その経験がチームにもたらすものは計り知れません。それでいて誰に対してもフラットに接するキャラクターで、年齢に関係なくチーム全員が意見を言い合える土壌を作っています。

今大会初戦の相手はスペイン。前述の通り昨年のFIFA女子ワールドカップ優勝国ですが、その大会で唯一の黒星を付けたのが日本です。雪辱を期す相手にどのように戦うかが最初の見どころとなりそうです。続くブラジル、ナイジェリアも難敵で、グループステージ突破に向けて総力で戦うことが求められます。その後の準々決勝以降もタフな戦いが続きますが、チームとして目指す金メダルに向け邁進していきます。