写真:AP/アフロ
ボブスレーで使用されるそりは、前方にハンドルと後方にブレーキを備え、そりの下には前後に2本ずつ配置されたスチール製ブレード(ランナー)があります。ドライバー(パイロット)は前部のランナーをハンドルで操りながら滑走します。2人乗りはパイロットとブレーカーで構成され、4人乗りはこれに加えて2人のプッシャー(そりを押す人)が参加して競技が行われます。オリンピックでは、男女の「2人乗り」と男子の「4人乗り」に加えて、北京2022冬季大会からは女子の「1人乗り」が新たに追加され、現在は4つの種目が実施されています。
ボブスレーの選手は、静止したそりを力強く押し出し、加速させます。スタート板から15mの地点でタイム計測が始まり、そこから50mの区間でのタイムをスタートタイムと呼びます。この区間では約5秒間、選手は自ら力を込めて加速することができます。スタートタイムの差がフィニッシュタイムに直結するため、各チームは全力を注いで走ります。その後、チームメンバーは加速したそりに迅速に飛び乗り、パイロットがハンドルでコントロールしながら滑走を続けます。ブレーカーは空気抵抗を減少させるために低い姿勢でそり内に体を沈め、ゴールに到達すると同時にブレーキを引いてそりを停止させる役割を果たします。
ボブスレーでは、そりは総重量が重たいほど加速が付いて有利となるため、そりと選手の総重量は2人乗りで男子390kg、女子は330kg、4人乗りは630kg、女子1人乗りは248kgと決められていますが、そりの最低重量も男女2人乗りが170kg、4人乗りは210kg、女子1人乗りが163kgと決められており、重量を下回ると失格になります。競技は2日間で4回滑走して、その合計タイムの一番速いチームが優勝となります。タイムは1/100秒まで計測されます。
競技初回実施大会 | シャモニー・モンブラン1924冬季大会 |
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TEAM JAPAN初出場大会 | 札幌1972冬季大会 |
競技別累計メダル数 |
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2024年1月1日時点
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