東日本大震災復興支援「スポーツこころのプロジェクト」の事業計画を発表
東日本大震災の復興支援を目的に日本体育協会、日本オリンピック委員会、日本サッカー協会、日本トップリーグ連携機構のスポーツ界4団体が主催する「スポーツこころのプロジェクト」の事業計画発表会見が14日に行われました。
中心事業となる「スポーツ笑顔の教室」では、トップアスリートらが「夢先生」として被災した6県(青森、岩手、宮城、福島、茨城、千葉)の小学校を訪れ、5、6年生を中心に子どもたちと体育館などで体を動かす「遊びの時間」(実技45分)と、教室で話をする「対話の時間」(座学45分)を通してコミュニケーションを図ることで、子どもたちが笑顔や元気、自信を取り戻し、自身の力や可能性に気付けるよう導いていきます。
第1回は21日に岩手県大船渡市の小学校で行われ、元サッカー日本代表のラモス瑠偉さん、翌22日は女子マラソンの有森裕子さんが別の小学校で「夢先生」を務めます。プロジェクトは今後5年間継続し、今年度は約300回、来年度以降は年間1200回の実施を予定しています。
また、その他の事業として「スポーツ笑顔のメッセージ」と題し、「笑顔の教室」を実施できない被災地の小学校全学年児童(約13万8000人)を対象に、トップアスリートからのメッセージが書かれた下敷きを配布。さらにホームページを開設し、多くの「夢先生」のメッセージを動画などで配信する予定です。
本プロジェクトの実行委員会会長を務める日本体育協会の張富士夫会長は、「スポーツ界が一丸となって少しでも被災された方々のお役に立ちたい。子どもたちの笑顔は彼らを取り巻く大人にも元気や勇気を与える。そして子どもたちが元気を取り戻すことで、社会全体に活力が生まれ、復興への大きな力となる」と語りました。