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特集

Athletes’ Voices【Road to Paris 2024】
「何かを変えないと」
陸上競技・田澤廉が語る危機感。
区切りとなるパリ2024オリンピックで
結果を残す為に

写真:森田直樹/アフロスポーツ

田澤 廉

大学から社会人へと活躍の場を移し、世界陸上競技選手権大会や杭州アジア大会にも出場するなど、2023年は田澤廉選手にとって大きな年となった。この1年間を振り返ると共に、来年に控えたパリ2024オリンピックへの想いを語る(インタビューは杭州アジア大会期間中に実施)。

怒涛の1年間を振り返って

 大学生から社会人になって、今年1年やはり合宿や試合が多かったです。自分自身が世界陸上競技選手権大会にどうしても出たかったという想いがあったので、タイムを切りにいったり、ポイントを稼ぎにいったりなどするために(合宿や試合が)多くなってしまった部分があります。今年は10000mのレースを6回走っているのですが、過去にはありませんでした。その中で、一つ一つ力を抜けないレースというか重要なレースばかり走ってきているので、一言で言うと「疲れました」という感じです。

写真:アフロスポーツ

26分台への挑戦

 標準タイムが27分00秒なので、26分台を出さないと標準記録突破という形にはならないため、もちろんそういうところは目標として置いています。今年は強化期間というものはなく、ずっと試合などが多かったのですが、強化期間がない中で26分台を出すというのは非常に厳しい状態かなと思うので、どこかで強化期間を作って、標準記録を突破するためのレースに出たいという考えはあります。しかし、その期間をしっかり取れるかどうかというのはまだわからないので、タイムを切りにいきたいという思いはもちろんあるのですが、そこは期間や監督との相談など、いろいろな兼ね合いで考えたいと思っています。

パリ2024オリンピックの位置付け

 2022年、2023年と世界陸上競技選手権大会に出場することができたので、パリ2024オリンピックにも代表として選ばれることはもちろん、それだけではなくやはり結果を残したいと思っています。選ばれるだけだと自分の中では納得がいっていなくて、選ばれた上で結果を出してこそ本当の日本代表だという資格と言えるのでしょうか、パリ2024オリンピックやその後もそうですが、そのような世界の舞台で結果を残せる選手になりたいと思っています。

写真:アフロスポーツ
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