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特集

Athletes’ Voices【Road to Paris 2024】
競泳・入江陵介を突き動かすもの。
再びあの光景を

写真:アフロスポーツ

入江 陵介

入江陵介選手にとって杭州アジア大会は5大会目のアジア大会となった。大会を振り返ると共に、パリ2024オリンピックへの想い、そして自分自身を突き動かす原動力について語る(インタビューは杭州アジア大会期間中に実施)。

アジアのライバルの強さを感じて

 中国がすごく強くなっているなというのは杭州アジア大会を通して感じました。また、韓国もすごく力をつけているなと感じています。僕自身5大会目のアジア大会で、今までは日本と中国で金メダル数の争いをするというのが僕の中のアジア大会のイメージだったのですが、今回は圧倒的に負けてしまって、僕自身も金メダルを1つも獲ることができなかったので非常に悔しいです。中国の選手は、アジアのトップだけでなく世界のトップレベルの選手がとても増えているので、日本チームとしては非常に苦しい、悔しい大会になりました。

写真:AP/アフロ

再び強い日本の競泳を

 競泳界としても毎年強くなり続けるというのはなかなか難しく、世代交代や世界のレベルが上がるなどといった中で、過去は良かったけれど今は良くないという時期が来ていると思います。今が苦しい時期だと正直思っているのですが、この先長い月日をかけて、また強い競泳を作っていきたいです。過去、オリンピックを含めても日本がたくさんメダルを獲ってきた競泳種目ですので、もう一度その種目を“復活”できるようにしたいなという気持ちでいます。

写真:西村尚己/アフロスポーツ

世界で戦い続ける原動力

 オリンピックでメダルを獲ったのはロンドン2012オリンピックなのですが、あのときの光景やあのときもらったメダルがやはり忘れられなくて、また表彰台に立ちたい、あの大歓声の中で表彰台に立ちたいという気持ちが、自分自身の原動力となっていますし、周りの方々からも温かいサポートをいただきながらそこに向かって僕を引き上げてくれるので、僕自身だけでなく周りの人のためにも、もう一度世界のトップで戦いたいなと思います。現状のタイムだと非常に厳しい争いになることはわかっていますが、やはり自分自身夢を諦めたくないですし、やるからにはメダル獲りたいという気持ちを今強く持っているので、最後の最後まで諦めずに泳ぎ切りたいなと思います。

写真:YUTAKA/アフロスポーツ
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