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2025.12.12 オリンピック

ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピック・パラリンピックTEAM JAPANオフィシャルスポーツウェアを発表

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ミラノ・コルティナ2026オリンピック・パラリンピック冬季競技大会TEAM JAPANオフィシャルスポーツウェアを発表(写真:アフロスポーツ)

 日本オリンピック委員会(JOC)はミラノ・コルティナ2026冬季オリンピックの開幕の100日前となった10月29日、公益財団法人日本パラスポーツ協会、日本パラリンピック委員会(JPC)及び株式会社アシックスと合同で、ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピック・パラリンピックTEAM JAPANオフィシャルスポーツウェア発表記者会見を、Japan Sport Olympic Square14 階「岸清一メモリアルルーム」で開催しました。

 オフィシャルスポーツウェアは、TEAM JAPANゴールドパートナー(スポーツ用品)の株式会社アシックスが作製し、表彰式や選手村などで着用されます。

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ミラノ・コルティナ2026オリンピックTEAM JAPANの伊藤秀仁団長(写真:アフロスポーツ)

 発表記者会見では、ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピックTEAM JAPANの伊藤秀仁団長が登壇し「夏冬一体で臨むミラノ・コルティナ2026冬季オリンピックでは、パリ2024オリンピックの思いをさらに発展させ『ともに、一歩踏み出す勇気を。』をコンセプトに掲げ、挑戦する際に1人ではないと信じられることが大きな力になり、挑戦のフィールドがそれぞれ違っていたとしても、声援と勇気を送りお互いを称え合い、努力する喜びを分かち合えば、すべての人がTEAM JAPANの一員になれるという思いを、このコンセプトに込めております。オリンピックは見るだけでなく、自分のフィールドで共に参戦するようなオリンピックの場でありたいと願っています。今回制作いただいたTEAM JAPANオフィシャルスポーツウェアは、そのような思いを胸に挑むアスリートたち一人ひとりがTEAM JAPANを誇りに思い、その姿を見守る方々が自分の可能性を信じられる、そんなTEAM JAPANとしての一体感を感じさせてくれるものと確信しております」と今大会への想いを述べました。

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ミラノ・コルティナ2026パラリンピック日本代表選手団の荒井秀樹副団長(写真:アフロスポーツ)

 続いて、ミラノ・コルティナ2026冬季パラリンピック日本代表選手団の荒井秀樹副団長が登壇し「開発テーマの一つであるダイバーシティは、誰にでもフィットする美しいシルエットや操作しやすい構造になっており、パラリンピアンの活躍に必要不可欠なものだと感じています。パラリンピアンの価値である公平が今回のデザインテーマにも通じています。障がいの違いがあるアスリートたちへの工夫がされており、パラリンピックチームが安心して着用し、競技に向かっていけると感じています。前回大会に引き続き、オリンピックチームと同じユニホームを着用して、パラリンピックチームが一丸となって練習を重ねて、成果を最大限に発揮したいと考えています。活力ある共生社会の実現に向け、パラリンピックをぜひ多くの皆さんに見ていただき、頑張ってもらいたいなと思います」と挨拶しました。

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株式会社アシックス常務執行役員の甲田知子氏(写真:アフロスポーツ)

 続いて、株式会社アシックス常務執行役員の甲田知子氏が登壇し「昨年のパリ2024大会でアスリートたちが示してくれた勇気と感動を、私たちもTEAM JAPANを支える一員として受け継いでいきます。今回のウェアは、パフォーマンスとサステナビリティの両立をテーマに開発され、夏から冬へ繋ぐ思いが込められています。また、地球環境への配慮とD&Iへの取り組みも我々の使命です。デザインは、TEAM JAPAN としての誇りを感じられる、オリンピック・パラリンピックで統一されたユニバーサルなものとし、極寒下でコンディショニングが求められるアスリートにとって適切な機能性を追求しながら、地球環境への配慮に取り組んでいきます。大会開幕まで残り約3ヶ月となり、今後ますます機運が高まっていく中、この夢の舞台の盛り上がりに貢献できれば大変嬉しく思います」と挨拶しました。

 その後、森重航選手(スケート/スピードスケート)、浮田留衣選手(アイスホッケー)、細山田茜選手(アイスホッケー)、森宏明選手(パラクロスカントリースキー)、鈴木猛史選手(パラアルペンスキー)が登壇し、TEAM JAPANオフィシャルスポーツウェアが披露されました。

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オフィシャルスポーツウェアについて説明する株式会社アシックスの大堀亮アパレル・エクィップメント統括部開発部マネジャー(写真:アフロスポーツ)

 続いて株式会社アシックスの大堀亮アパレル・エクィップメント統括部開発部マネジャーが登壇し、ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピック・パラリンピックTEAM JAPANオフィシャルスポーツウェアについて説明をしました。

 オフィシャルスポーツウェアのコンセプトは「パフォーマンスとサステナビリティの両立」。オリンピック・パラリンピックの「感動」や「熱狂」、そして一歩踏み出す勇気を夏季大会から冬季大会へつなげることを意図して開発されました。キーカラーにはパリ2024大会からミラノ・コルティナ2026冬季大会につなぐという意味で、TEAM JAPANを象徴する「TEAM JAPAN RED」と「サンライズレッド」を組み合わせたグラデーションで表現しています。メインアイテムの「ポディウムジャケット(アウトドア)」には、絶えず流れる水のイメージから選手の芯の強さを表現した「RYUSUI」グラフィックを採用し、「ポディウムジャケット(インドア)」には、開催地であるアルプス山脈東部地域の民族衣装に施されるチロルテープにインスパイアされた「RYUSUI」グラフィックテープを使用し、ミラノ・コルティナへつながる道のりを表現しています。

 また、開発コンセプトに沿って「Conditioning(コンディショニング)」、「Sustainability(サステナビリティ)」、「Diversity(ダイバーシティ)」の3つのテーマが設けられています。選手のパフォーマンスを最大限に発揮することを最優先に考え、屋外の厳しい気候環境に加え、室内環境の両方を考慮してインドア用とアウトドア用の2種類のコーディネートパターンが開発されました。さらに今大会のアイテムは、GRS(グローバル・リサイクルド・スタンダード)認証を受けたリサイクルダウンが採用されているなど、「パフォーマンスとサステナビリティの両立」が最大限に追及されたものとなっています。

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(右から)江村美咲選手と宮食行次選手(写真:アフロスポーツ)

 続いてパリ2024オリンピックフェンシング女子サーブル団体で銅メダルを獲得し、開会式ではTEAM JAPANの騎手を務めた江村美咲選手(フェンシング)とパリ2024パラリンピックでゴールボール男子日本代表として初の金メダル獲得に導いた宮食行次選手(男子ゴールボール)がTEAM JAPAN応援Tシャツを着用して登壇し、江村選手は「サンライズレッドのカラーを見るとパリ2024オリンピックを思い出し、夏季と冬季で同じカラーを着用することで改めてTEAM JAPANということを実感しました。ワンチームという気持ちで全力で応援したいです」と、宮食選手は「選手たちと同じ色を着ることができ、一体感を感じます。江村選手と同様にサンライズレッドのカラーを見ると、闘志を燃やしたパリ2024パラリンピックを思い出しました。出場する選手の皆さんもアドレナリン全開で戦っていただけると思います」と着用した感想を述べました。

 次にTEAM JAPANオフィシャルスポーツウェアを着用した選手が、着用した感想やそれにまつわるエピソードを語りました。

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浮田留衣選手(写真:アフロスポーツ)

■浮田留衣選手

Q.着用した感想を教えてください。
「サンライズレッドの色合いやグラデーションを見るだけで、胸が高鳴る思いでいます。アイスホッケーは氷上の格闘技と言われているので、より一層気合いが入ります」

Q.試合前に集中力を高めるための工夫やこだわっていることは?
「簡単なストレッチは当たり前ですが、無意識に体に力が入ってしまうことがあるので、何回か深呼吸をして、落ち着いて試合に挑めるように対策をしています」

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細山田茜選手(写真:アフロスポーツ)

■細山田茜選手

Q.世代交代もあり、これまでとは異なるチームの雰囲気かと思いますが、このウェアを着用して、選手村ではどのように過ごして試合を迎えたいですか?
「とても軽く着心地が良いので、チームメイトと楽しく過ごしながら、リラックスしてコンディションを整え、試合に臨みたいです」

Q.世代交代もあり、初めて出場する選手に対しどのような声かけをしましたか?
「緊張していると思うので、コミュニケーションを取ってチーム一丸となって過ごしています」

Q.チームでハマっていることは?
「私はやっていませんが、シール交換が流行っています。盛り上がっている様子を見て楽しんでいます」

Q.世代交代後のチームで出場するにあたり、前世代の選手から試合に向けたアドバイスや応援のメッセージはありましたか?
「楽しみにしている!頑張ってね、応援しているよ!という言葉をたくさんいただいて、シンプルですがとても心に響き、これを力に変えて、これまでのメンバーの思いも含めて新チームでしっかりと戦っていきたいです」

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森宏明選手(写真:アフロスポーツ)

■森宏明選手

Q.着用した感想を教えてください。
「イベント前から着ていますが、そのまま着て帰ってしまいたくなるくらい暖かく気持ちが良いです。重くなく動きやすいので、レース前のウォーミングアップでも着られると思います。ポケットもたくさんあり、冬は特に荷物が多くなるので機能性も高いなと感じました」

Q.普段からポケットに入れている必需品はありますか?
「長距離を滑るレースにおいて、エネルギー切れにならないように補食を入れています。和菓子の羊羹が好きで、ポケットがたくさんあるので入れすぎないように注意したいです」

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鈴木猛史選手(写真:アフロスポーツ)

■鈴木猛史選手

Q.アームカバー着用の感想やアームカバーの魅力を教えてください。
「車いすユーザーはいつも袖を気にしながら移動をしています。お気に入りの服や公式ウェアを汚してはいけないというプレッシャーで慎重に動くので、アームカバーがあるとそういったことを気にせず過ごせます」

Q.サステナビリティについて、普段意識されていることは?
「家族で水筒を持ち歩くようにしています。子どもとお揃いのシールを貼り、持ち歩いて散歩をしています」

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森重航選手(写真:アフロスポーツ)

■森重航選手

Q.応援がパワーになったエピソードはありますか?
「前回大会はコロナ禍でレースの前日にたくさんのメッセージが書かれたボードや写真を送っていただき、すごいパワーになりました。レース前は緊張してしまうが、メッセージを見ると緊張がほぐれてパワーになります」

 続いて、TEAM JAPANの応援施策として、ボディウムジャケットインドアの胸部分に使われている青いチロルテープ(大会開催地であるアルプス山脈東部地域の民族衣装に施される、チロルテープにインスパイアされたテープ)を利用して作られたチャームに思いをのせて選手への応援の気持ちを表現するという試みが予定されています。そのチャームと応援メッセージが書かれたパネルが江村選手から森重選手へ、宮食選手から森選手へそれぞれ渡されました。受け取った森重選手は「パリからミラノへのチャームとともに思いをつなぎ、レースでは自分らしく滑りたいと思います」と、森選手は「熱いメッセージをいただき、リラックスして本番に臨めそうです。ここまでたくさんの方に支えていただいたので、本番では感謝の気持ちをレースに表していきたいです」と意気込みを語りました。

 最後に代表して浮田選手が「チームの目標であるメダル獲得に向けて、全力ですべてを出し切って戦いたいと思います。たくさんの応援をパワーに変えて、少しでもチームに貢献できるように頑張りたいと思います」と、鈴木選手が「次こそはこのかっこいいウェアを着て表彰台に上がるために、全力でアルペンスキーを楽しみたいと思います」と意気込みを語り、トークセッションが締めくくられました。

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ミラノ・コルティナ2026オリンピックTEAM JAPANの原田雅彦副団長(写真:アフロスポーツ)

 今回の締めくくりとして最後に、ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピックTEAM JAPANの原田雅彦副団長より「開幕まで100日を切った今でも、多くの選手たちが出場権をかけて、トレーニングを重ね、予選会に挑んでいます。TEAM JAPANは思いのこもったこのウェアを纏い、精一杯戦い抜いてまいります。大会に挑む選手たちだけでなく、選手が自己ベストを尽くして、ひたむきに競技に打ち込む姿を見た人が、それぞれのフィールドで、自分の可能性を信じ、互いをリスペクトしながら自分の高みを目指し、スポーツをきっかけに日本中がつながり、ワンチームとなることを目指しております。TEAM JAPAN一丸となって、新たな高みを目指すことをお約束させていただきます」と閉会の挨拶があり、ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピック・パラリンピックTEAM JAPANオフィシャルスポーツウェア発表会が締めくくられました。

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