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2024.09.26 オリンピック

【メダリスト会見】体操競技男子種目別岡慎之助選手「最後まで繋いであきらめないで演技したことがこの金メダルに繋がった」

メダル獲得の心境を語る岡慎之助選手(写真:西村尚己/アフロスポーツ)
メダル獲得の心境を語る岡慎之助選手(写真:西村尚己/アフロスポーツ)

 パリ2024オリンピックの体操・男子種目別鉄棒で金メダル、体操・男子種目別平行棒で銅メダルを獲得した岡慎之助選手が8月6日、記者会見を行い、競技終了から一夜明けての心境を語りました。

会見の冒頭、選手の前に置かれた輪島塗のタンブラーの紹介がありました。石川県輪島漆器商工業組合よりご協力いただき、今年1月1日の能登半島地震をパリで戦っているメダリストも忘れず、被災された方々も一緒に頑張ろうというメッセージが発信できたらという思いで用意されました。


■岡選手「勝ち続けられる選手になりたい」
――一夜明けた感想をお願いします。

岡選手 昨日の感想としては、鉄棒で金メダル、平行棒で銅メダルを獲得したことは非常に嬉しいのですが、鉄棒の金メダルよりも平行棒のメダルの方が自分的としては非常に嬉しく思っています。平行棒は本来の自分の体操の魅力が出せた演技でもあり、練習以上のものが出せてすごく嬉しく思っています。鉄棒でも金メダルを獲得しましたが、最後まで何が起こるか分からない状況の中で、ミスなくやり切ったという部分が金メダルに繋がったので、最後までミスなくやり切れてよかったです。

平行棒で技を決める岡慎之助選手(写真:西村尚己/アフロスポーツ)
平行棒で技を決める岡慎之助選手(写真:西村尚己/アフロスポーツ)

――昨晩はチームメンバーとお祝いはされましたか?

岡選手 全員で食事に行ってやっと美味しいものを食べられたのと、団体金メダルをまず祝勝して皆で「お疲れ様でした」とお祝いできたと思うのですが、日本に帰ってもお兄ちゃんたち(男子体操メンバー)と一緒にお祝いしたいと思っています。


――食事会の時に「お兄ちゃん」たちからのお祝いのメッセージはありましたか?

岡選手 「本当にやばいよ」しか言われなかったです。「本当にやばいよ」と、「すごいよ」ではなく「やばいよ」だったので、本当にやばいことをしちゃったのだなと思いました。


――今回、金メダル3つを含め4つのメダルを獲得しました。ここまでの結果は想像されていましたか?

岡選手 今大会の出場が決まった時から団体・個人総合・種目別平行棒で金メダル3つ獲得の目標があったのですが、違う種目で金メダルを獲得してしまい、平行棒は金メダルには届きませんでしたが、あくまでも3つというタスクは達成できたと思います。


――自分がすごいことをやったと実感した瞬間はどのようなときですか?

岡選手 3冠が52年ぶりという記事を見て「マジか」と思い、そこで非常に実感が湧きました。


――今大会の個人の総括は?

岡選手 振り返ってみて人の記憶に残る大会だったのではないかと思うのと、自分の体操が世界で花開いて評価されるというところも見てもらえたので、そこが自分としては嬉しいなと思っています。試合でも会場が満席で、もっともっと体操が盛り上がってほしいなと思いました。

鉄棒競技中の岡慎之介選手(写真:AP/アフロ)
鉄棒競技中の岡慎之介選手(写真:AP/アフロ)

――ご自身を自己採点するなら何点ですか?

岡選手 90点ぐらいですね。種目別で金が欲しかったのですが、鉄棒で金を獲得できたのは想定外でしたが、平行棒で金を獲得できていれば100点だったかなと思います。

平行棒で着地を決め笑顔のる岡慎之助選手(写真:AP/アフロ)
平行棒で着地を決め笑顔のる岡慎之助選手(写真:AP/アフロ)

――パリオリンピックを終えられて、今一番やりたいことは何でしょうか?

岡選手 美味しいものを食べたいです。


――何を食べたいですか?

岡選手 二郎系ラーメンが好きなので、二郎系ラーメンを食べたいです。あとはお寿司や焼肉も食べたいです。


――所属クラブで食事面のサポートがあると伺っていますが、お気に入りのメニューはありますか?また、帰国後に支えてくださった方に伝えたいことは?

岡選手 怪我をしたときに食事も大事なので管理栄養士さんが見てくれて、あの食事がなかったらここまで来られなかったと思います。怪我をしたときは練習量が減ってしまうので、米を少し減らして肉や野菜を増やすなどの工夫もしてくれました。怪我したときにトマトジュースをくれて、リコピンを摂取したら少し治りが早くなると言われたので、よくトマトジュースを飲みました。本当にいつも美味しいご飯を作ってくれるので、食べてより一層頑張りたいなと思いました。


――お気に入りのメニューは?

岡選手 肉じゃがです。


――今回の活躍で日本の子供たちにどういうことを伝えられたか?

岡選手 何事も諦めずにやってほしいなという思いがあるのと、団体の金メダルが一番嬉しくて、中国も本当に強いですし試合展開も厳しい状態でしたが、最後まで繋いで諦めないで演技をしたことがこの金メダルに繋がったと思うので、これから体操を始める子供たちにも夢を諦めないでほしいと思いました。

岡慎之介選手(写真:西村尚己/アフロスポーツ)
岡慎之介選手(写真:西村尚己/アフロスポーツ)

――帰国後に岡山に戻る予定はありますか?また、岡山に戻ってやりたいことは?

岡選手 いつ帰れるか分かりませんが絶対に帰りたいです。食べたいものとやりたいことは思い浮かびませんが、岡山で一番有名な焼肉を食べたいです。


――ロサンゼルス2028オリンピックに向けてどのようなプランで成長していきたいですか?

岡選手 ロサンゼルス2028オリンピックでも団体、個人総合、種目別での金メダルの獲得を目指していますし、勝ち続けられる選手になりたいと思っています。今はEスコアを評価されていますが、まだまだ技を入れて戦わなければいけないですし、個人総合でも中国の選手がミスを出さなかったら金メダルには届いていなかったと思うので、新しい技をどんどん入れていき、しっかり技を磨きながらロサンゼルス2028オリンピックに向けて頑張りたいと思います。


――褒賞金の使い道と、今後出場の決まっている大会は?

岡選手 練習の道具や疲労回復のために使いたいです。サウナが好きなので、個室サウナに行きたいです。体操全日本シニア選手権、全日本体操団体選手権、国民スポーツ大会にも出場するので、もう一度盛り上がって欲しいです。


――(国民スポーツ大会は)どこの代表で出場しますか?

岡選手 岡山の代表で出場します。

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