日本オリンピック委員会(JOC)は2月27日より、日本オリンピックミュージアム(JOM)で、企画展「オリンピックを彩るオフィシャルウェアの軌跡」の後期展示を開始しました。後期は、来るパリ2024大会に向けて、夏季大会のTEAM JAPANオフィシャルウェアを特集しています。
夏季大会オフィシャルウェアのなかでも開会式で着用するウェアは伝統的に赤白の組み合わせの印象が強いですが、各大会ごとにデザイン面の違いやウェアとともに帽子やチーフ、ショルダーなど様々なアイテムも楽しんでいただける展示となっています。
冬季大会のオフィシャルウェアを特集した前期展示の様子は下記をご覧ください。
https://www.joc.or.jp/news/detail.html?id=16618
後期展示のスタートとなる27日午前中に実施された関係者内覧会には、北京2008、ロンドン2012、リオデジャネイロ2016、東京2020の4大会に出場し、今年のパリ2024大会の出場権も獲得している羽根田卓也選手 (カヌー/スラローム)をゲストとしてお迎えしました。展示されているオフィシャルウェアを目にした羽根田選手は、「2008年の北京に始まり、ロンドン、リオデジャネイロ、東京、そしてこの夏のパリ2024大会と、まさか5大会もオリンピックに出場することができるとは夢にも思いませんでした。競技面では少し苦い思い出がある大会もありますが、競技だけではなくてオリンピックの行事一つひとつが素晴らしく思い出深いものですので、どれも忘れられない大会です」と、出場した大会を振り返り、「オフィシャルウェアに袖を通すのは大会直前のタイミングなのですが、袖を通すとこれから大会が始まるんだという気持ちが高まってきますし、試合に対してのモチベーションも上がってきます」とオフィシャルウェアに対する想いを語りました。続けて、5大会目の出場となるパリ2024大会に向けて「昨日オーストラリアの合宿から帰国し、今週末からはパリで初めて事前合宿を行います。出場5大会目となれば、他の選手にはない出場回数というアドバンテージがあると思っていますので、そのアドバンテージを武器に頑張ります。また、これからパリ2024大会のオフィシャルウェアも発表されると思いますが、オリンピックは競技だけではなく関連する様々な行事も含めて素晴らしいイベントになっていますので、そのあたりも楽しみにしながら頑張っていきたいと思います」とパリ2024大会への意気込みを語りました。
内覧会の最後に羽根田選手は「JOMではオリンピックの歴史を肌で感じることができます。オリンピックファンの方々は一つひとつの大会にそれぞれ思い出があるかと思いますが、それを追体験できる素晴らしい展示になっていますので、ぜひお越しください」と、今後、来場される方々にメッセージを送ってくれました。
会場ではJOCが日本体育協会(現日本スポーツ協会)から独立した1991年以降に開催された、バルセロナ1992大会から東京2020大会まで8大会の歴代のオフィシャルウェア(開会式での入場行進や結団式などの式典用のウェアとオフィシャルスポーツウェア)を展示しています。なお、今年開催されるパリ2024大会のインビテーションレターも展示しています。インビテーションレターとはIOCが各NOCの代表に宛てて発行する大会の招待状のことです。通常は目に触れる機会のない貴重な資料ですので、ぜひこちらもご覧ください。また、日本が初めてオリンピックに参加したストックホルム1912大会から東京2020大会までのオフィシャルウェアの軌跡や開会式の様子をパネルで展示しているほか、ヘルシンキ1952大会以降の大会報告書(現日本代表選手団報告書)や日本代表選手団名簿、ハンドブックといった貴重な資料も展示されています。
さらに、会場の右奥のオリンピックスタディセンターにも、各大会の公式写真集や、ロンドン2012大会の聖火台のパーツの一部(204のNOCを表す花びらの1つ)が展示されており、ウェア以外にもオリンピックに関する様々な展示をお楽しみいただけます。
なお、後期展示は6月2日(日)までの開催予定となっております。
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