日本オリンピック委員会(JOC)はこの度、JOCオフィシャル寝具パートナーである株式会社エアウィーヴより、JOC向け特別仕様の寝具(マットレスパッド)約600床分を寄贈されることとなりました。3月2日に寄贈式が行われ、山下泰裕JOC会長、株式会社エアウィーヴの高岡本州代表取締役会長兼社長が出席しました。
今回寄贈されるマットレスパッドは、東京2020大会オフィシャル寝具パートナーでもある同社が選手村に供給するものと同等の機能を備えており、肩・腰・脚の部位ごとに分かれて硬さの調整が可能。これにより、アスリート一人ひとりの体型に合わせて最適な寝姿勢を保つことができるマットレスパッドとなっています。
これらは味の素ナショナルトレーニングセンターに配備され、東京2020大会を目指す日本代表選手団が選手村とほぼ同じ寝具環境でコンディションを整えられる効果が期待されています。
最初に登壇した高岡会長は「2008年北京オリンピックを見ていて、選手にとって試合前日の睡眠は人生で最も大切なものではないかと思った。私も学生時代に運動をしていましたが、試合の前は眠れませんでした。そうした人生で最も重要な日の寝具に選ばれたいという思いで、エアウィーヴは選手たちに寝具を提供してきました」と、これまでアスリートをサポートしてきた経緯を紹介。同社は2013年にJOCとオフィシャル寝具パートナー契約を締結以来、寝具を通して日本代表選手団をサポートしています。
続けて、今回寄贈する特別仕様の寝具の機能を説明し、「我々は睡眠がパフォーマンスに影響すると思っています。今回、東京2020大会に向けてスペシャルな寝具を投入しますが、今後、この睡眠というものはオリンピックや様々な大会においての休息の部分で新しい取り組みになるのではないかと思っています。事前合宿などでは今回の寝具がお役に立つと思っておりますので、ぜひトレーニングに励んでいただいて、最高のパフォーマンスを出していただければと思います」と述べました。
続いて、エアウィーヴを愛用している卓球の石川佳純選手、テニスの錦織圭選手から寄せられたコメント映像紹介の後、山下会長が登壇。今回の寝具寄贈について感謝と御礼の言葉を伝えるとともに、自らの現役選手時代も振り返りながら睡眠の重要性について言及しました。
そして、2016年リオデジャネイロオリンピック、2018年平昌冬季オリンピックには日本代表選手団副団長として参加した経験から「これらの大会でもエアウィーヴから寝具の提供があり、その効用は私自身も実感しております。そして、選手たちが素晴らしい成果を挙げくれましたが、選手たちのベストパフォーマンスにこれらの寝具が少なからず貢献したものだと思っております」と、エアウィーヴが果たした役割を強調。今回寄贈された寝具も東京2020大会を目指す選手たちのパフォーマンス向上に貢献すると語った山下会長は「普段トレーニングに励んでいる味の素ナショナルトレーニングセンターと同じ寝具が選手村にあるというのは、選手たちにとって精神的にも安心できると思います。自国で開催されるオリンピックに出場できるということは、選手たちにとって一生に一度の貴重なチャンス。本大会では失敗を恐れず、果敢に自分の夢に挑戦し、それぞれの花を咲かせていただきたい。そうした環境を我々も作っていきたいと思います」と締めくくりました。
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