日本オリンピック委員会(JOC)は10月12日、「第2回東京2020強化ミーティング」を味の素ナショナルトレーニングセンターで開催しました。
本ミーティングは東京2020大会に向けた情報提供や意見交換を目的としたもので、JOC選手強化本部の山下泰裕本部長はじめ、夏季オリンピック実施競技団体の強化責任者、常任委員など約80名が参加。午前は情報共有、午後は競技カテゴリー別に分かれてのディスカッションを中心に行われました。
福井烈JOC選手強化副本部長による開会挨拶の後、最初のセッションでは東京2020大会に向けた準備日程に関して、水泳、サッカー、卓球の事例を、平井伯昌ナショナルコーチ、今井純子女子委員長、宮﨑義仁ナショナルコーチがそれぞれ紹介。
続くセッションでは代表選手選考における陸上競技、柔道、ラグビーフットボールの事例について、尾縣貢JOC選手強化副本部長、井上康生JOC選手強化本部員、岩渕健輔ナショナルコーチがそれぞれ説明を行いました。
午後は日本バスケットボール協会からの報告に続いて、団体球技、個人球技、格闘技、記録・標的・水辺系競技(競泳・セーリング・ボート・カヌー)、採点・水辺系競技(アーティスティックスイミング・飛込・サーフィン)と競技カテゴリー別に5つのグループに分かれての分科会を実施。それぞれの競技について選手選考、決定時期と、その前後の合宿時期について話し合われたほか、選手選考方法の透明化、代表選手への意識教育や研修に渡るまで、さまざまな角度から協議されました。
最後に、閉会の挨拶に立った山下本部長は、今回のミーティングを振り返り、準備日程について、「大会を成功させるための最大の要因は準備です。我々に残された期間は1年9ヶ月しかありません。本当に強化に取り組めるのは1年足らずではないかと思います。できる準備、それをやり尽くして、やり残しなく、2020年の大会を迎えたい」と意気込みを語りました。
選手選考に関しては、「今回のミーティングを通じて、個人競技、対人競技、チーム競技、それぞれの競技で選考方法が違ってくると感じました。しっかりとした議論の上で早めに、公平性、透明性をもった基準を決定し、公開、周知します。そして、それに従って選考していきたい」と力強く述べました。
選手選考について協議された競技別カテゴリーミーティングについても、「今後も常日頃から積極的に横の連携を取りながら、それぞれの競技の強化に役立てていただければと思います。今後、年度内にカテゴリー別ミーティングを開催する予定です。2018年の目標と照らし合わせながら、成果と課題を考え、2019年、2020年に向けて取り組みべき課題を話し合う予定です」と語りました。
最後は「選手強化本部は指導者や選手のためにあります。常日頃から要望などありましたら遠慮なくJOC事務局までお伝えください」と述べ、第2回東京2020強化ミーティングを締めくくりました。
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