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2018.10.23 イベント

のべ1万7,000人が参加! 「スポーツ祭り2018」を体育の日に開催

のべ1万7,000人が参加! 「スポーツ祭り2018」を体育の日に開催
体育の日に「スポーツ祭り2018」を開催(写真:アフロスポーツ)

 日本オリンピック委員会(JOC)は10月8日(月・祝)、スポーツ庁や日本スポーツ振興センター、日本スポーツ協会などとの共催で、平成30年度「体育の日」中央記念行事「スポーツ祭り2018」を開催しました。今年で10回目を数える「スポーツ祭り」は、1964年に開催された東京オリンピックを記念し、国民がスポーツに親しみ健康な心身を培うという趣旨で祝日に制定された「体育の日」に行われています。

 会場となった東京都北区の味の素ナショナルトレーニングセンター(味の素トレセン)、国立スポーツ科学センター(JISS)などには、65人のオリンピアンやパラリンピアン、アスリートが集まり、のべ1万7,000人の参加者とともに大運動会やジョギング、スポーツ教室などさまざまなプログラムを楽しみました。

のべ1万7,000人が参加! 「スポーツ祭り2018」を体育の日に開催
(写真右から)田中和仁さん、村岡桃佳選手、杉本美香さんが「スポーツ祭りの火」を点火(写真:アフロスポーツ)
のべ1万7,000人が参加! 「スポーツ祭り2018」を体育の日に開催
アスリートと参加者がいっしょにジョギングを楽しんだ(写真:フォート・キシモト)

■大勢のオリンピアン、パラリンピアン、アスリートが参加

 陸上トレーニング場で行われた開会式では、主催者を代表して白須賀貴樹文部科学大臣政務官より「2年後には東京2020オリンピック・パラリンピックが開催されます。今日はオリンピックやパラリンピックで活躍されたトップアスリートがたくさんいらっしゃいます。貴重な1日としていっしょに汗をかいて楽しんでください」とあいさつし、開会宣言を行いました。

 続いて、荻原次晴さん(スキー・ノルディック複合)、小塚崇彦さん(スケート・フィギュアスケート)、三宅宏実選手(ウエイトリフティング)、田口亜希さん(射撃)、伊藤華英さん(水泳・競泳)の5名が「スポーツ祭りの旗」を持って北区、板橋区代表の子どもたち4名と一緒に入場。続いて荻原健司さん(スキー・ノルディック複合)、柴田亜衣さん(水泳・競泳)、永富有紀さん(バレーボール)らアスリートと、よしもとのお笑い芸人たちが順番にステージに上がって入場し、子どもたちに手を振って声援に応えました。

「スポーツ祭りの火」セレモニーでは、オリンピック・ムーブメントアンバサダーである田中和仁さん(体操)と、今年2月の平昌パラリンピックで金1個を含む5個のメダルを獲得した村岡桃佳選手が杉本美香さん(柔道)の補助のもとトーチを手に登場し、「スポーツ祭りの火」を点火。最後に、坪井保菜美さん(体操・新体操)がアシスタント役となり、参加者全員でストレッチやエアロビクスの要素が入った準備運動「スポーツ祭り体操2018」を音楽に合わせて行いました。

 開会式に続いて、「アスリートふれあいジョギング」が行われました。右代啓祐選手(陸上競技)、吉川美香さん(陸上競技)、吉見譲さん(水泳・競泳)らアスリートが8組に分かれて、約1.8kmのコースをジョギング。子供たち、また親子で参加した人たちがアスリートといっしょに笑顔で走り終えました。

のべ1万7,000人が参加! 「スポーツ祭り2018」を体育の日に開催
レスリングの池松和彦さんが「大玉転がし」にチャレンジ(写真:アフロスポーツ)
のべ1万7,000人が参加! 「スポーツ祭り2018」を体育の日に開催
「憩いの広場」で行われた「アスリートステージ」ではフィギュアスケートの小塚崇彦さんが挑戦することの大切さを語った(写真:アフロスポーツ)

■アスリートと子供たちがチームを組んでふれあい運動会を実施

 赤羽スポーツの森公園競技場では、「アスリートふれあい大運動会」が行われました。アスリートと約500名の小学生、ゲスト参加したよしもとのお笑い芸人が赤、青、黄、白、緑の5チームに分かれて「大玉転がし」「フラフープ競走」「しっぽ取り競争」の3競技で競争しました。どの競技でも5チームが抜きつ抜かれつの白熱した勝負を展開。司会として参加者の全力プレーを見守っていた荻原次晴さんは「みんなの頑張りを見ていたら、僕もいっしょにプレーしたくなりました。来年は競技に参加したいと思います」と、来年のスポーツ祭りは選手として競技に参加することを宣言しました。

 午前の部終了後には「憩いの広場」で「アスリート・パフォーマンスステージ」が行われ、右代選手、小塚さん、村岡選手、田中まい選手(自転車)、そして今夏のジャカルタ・パレンバンアジア競技大会で6冠を達成してMVPに輝いた池江璃花子選手(水泳・競泳)がゲスト参加。トークコーナーでは小塚さんから「失敗してもいい。挑戦して、リセットボタンを押してもいいくらいの気持ちで1歩を踏み出す勇気を出してほしい」、右代選手からは「たくさん悔しい思いをしてほしいです。その悔しさが成功へとつながりますし、その気持ちを持ち続けることが大事です」と、オリンピックを目指す子供たちに向けて、挑戦すること、継続することの大切さを伝えました。また、憩いの広場ではトークコーナーのほか、よしもとのお笑い芸人とコンビを組んでアスリートクイズにチャレンジするなど、様々なプログラムが行われました。

のべ1万7,000人が参加! 「スポーツ祭り2018」を体育の日に開催
水泳教室で「子供たちから元気をもらった」と話した池江璃花子選手(写真:フォート・キシモト)
のべ1万7,000人が参加! 「スポーツ祭り2018」を体育の日に開催
射撃体験に子供たちも興味津々(写真:アフロスポーツ)(写真:アフロスポーツ)

■萩野選手らメダリストが熱血指導

 午後からは、各競技のトレーニング施設でアスリートが講師役となってスポーツ教室が開かれました。

 水泳教室ではオリンピックメダリストの萩野公介選手、鈴木聡美選手、江原騎士選手、寺川綾さん、またアスリート・パフォーマンスステージから駆けつけた池江選手の5名が参加。50名の小学生を前に、まずはお手本として江原選手が自由形、池江選手がバタフライ、鈴木選手が平泳ぎ、寺川さんが背泳ぎを披露。萩野選手は一人で4つの泳法を披露しました。その後、2つのグループに分かれて実技練習を開始。オリンピアンから手取り足取りの指導を受け、参加者は「憧れの選手に教えてもらえて、すごく嬉しかったです」と目を輝かせていました。

 教室を終えた萩野選手は「みんな飲み込みが早いですね。子供たちみんなから『水泳が好きだ』という気持ちが伝わってきました。その気持ちを忘れちゃいけないですし、僕も『水泳が好きだ』という気持ちを大切にして、東京2020大会に向けて頑張りたいですね」と子供たちからパワーをもらった様子。池江選手も「元気をたくさんもらいました。今日の子供たちのように私ももっと速く泳ぎたいと思っていますし、そのためにもまだまだ研究も必要。東京2020大会という目標は定まっているので、これからも変わらずその気持ちを持ち続けていきたい」と意気込みを語りました。

 競泳プールがあるJISSでは、ほかにもライフル・ピストル射撃体験が開かれ、実際の銃弾ではなく、光線を投射する「光線銃」を用いたレッスンが行われました。光線銃の試射はもちろん、実際にオリンピックなどで使用されるライフルやピストル、的に触れるなど、普段はなかなかできない体験に子供たちは興味津々の様子でした。また、フェンシング教室では見延和靖選手、トランポリン教室では棟朝銀河選手など、リオデジャネイロオリンピック日本代表選手が直接指導を行いました。

のべ1万7,000人が参加! 「スポーツ祭り2018」を体育の日に開催
タックルの入り方などを指導するレスリングの米満達弘選手(写真:フォート・キシモト)
のべ1万7,000人が参加! 「スポーツ祭り2018」を体育の日に開催
体を動かすこと以外にも「親子でアスリート食体験」などスポーツにまつわる幅広いプログラムが行われた(写真:フォート・キシモト)

■多彩なスポーツ教室、幅広いプログラムを実施

 一方、味の素トレセンでは柔道、卓球、バレーボール、バドミントン、体操などの教室が行われ、ウエイトリフティング教室ではロンドンオリンピックで銀、リオデジャネイロオリンピックで銅メダルを獲得した三宅選手が、お手本を見せながらクリーン&ジャークのフォームを指導。ボクシング教室ではリオデジャネイロオリンピック日本代表の成松大介選手が講師となり、子供たちは大人相手のスパーリングで汗を流していました。また、レスリング教室では米満達弘さん、湯元進一さんの2人のオリンピックメダリストがタックルの入り方、倒し方など専門的な技術を伝え、真剣なまなざしで聞いていた子供たちはさっそく実践するなど、熱のこもった教室となりました。

 そのほか、陸上トレーニング場での陸上競技教室、赤羽スポーツの森公園競技場でのラグビーフットボール(タグラグビー)、ドッジボール教室、味の素フィールド西が丘でのサッカー教室、アーチェリー実験・練習場でのアーチェリー教室、屋内テニスコートでのテニス教室など、多彩なスポーツ教室が開催され、各会場内ではアスリートが普段使っている測定機器やトレーニングマシーンを体験できる「キッズ・スポーツ科学ランド」や「新体力テスト」、「レッツ・チャレンジ!おもしろスポーツ」、「パラスポーツ体験コーナー」、「親子でアスリート食体験」など、スポーツにまつわる幅広いプログラムが行われ、プログラム終了後も子供たちは記念撮影やサインをもらうなど、アスリートと最後まで交流を楽しんでいました。

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