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2018.02.11 選手強化

JRA騎手課程生たちと交流 平成29年度「JOCエリートアカデミー社会体験活動」レポート

JRA騎手課程生たちと交流 平成29年度「JOCエリートアカデミー社会体験活動」レポート
中学1年生から高校3年生まで、5競技19名のエリートアカデミー生が参加した(写真:アフロスポーツ)
JRA騎手課程生たちと交流 平成29年度「JOCエリートアカデミー社会体験活動」レポート
必勝祈願を込めて浅草寺を参拝(写真:アフロスポーツ)

 日本オリンピック委員会(JOC)は2月4日、平成29年度の「JOCエリートアカデミー社会体験活動」を実施しました。JOCエリートアカデミーは、将来オリンピックをはじめとする国際競技大会で活躍できる選手を育成するための事業で、現在7競技33名が所属。味の素ナショナルトレーニングセンターを生活拠点にトップアスリートとして必要な「競技力」「知的能力」「生活力」を向上させ、スポーツを通して社会の発展に貢献できる人材を育成することを目的としています。

 本活動は、競技中心の日常生活では経験できないことを通して社会性を身につけること、集団行動を通してアカデミーの一員であるという意識を高めることを目的に、2013年(平成25年)にスタート。年に一度、パートナー企業や関連団体の拠点を訪問し、各社の活動がどのように行われているかを学んでいます。

 今回は千葉県白井市にあるJRA競馬学校を訪問。遠征やトレーニングで不在の選手を除く5競技19名のエリートアカデミー生たちがJRA競馬学校の施設を見学し、乗馬体験や今年3月にデビュー予定の騎手課程生たちと交流を深めました。

JRA騎手課程生たちと交流 平成29年度「JOCエリートアカデミー社会体験活動」レポート
JRA競馬学校の施設を見学、騎手課程生がトレーニングで使う木馬の騎乗体験などを行った(写真:アフロスポーツ)
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体育館ではエリートアカデミー生と騎手課程生がロープ上りで対決(写真:アフロスポーツ)

 社会体験活動を実施したこの日、2月4日(立春)は旧暦で新年のスタートということで、まずは必勝祈願を込めて東京都台東区にある浅草寺を訪問。観音堂でお参りし、境内や仲見世通りを自由散策しました。

 昼食をとった後、千葉県白井市のJRA競馬学校へ移動。JRA競馬学校教育管理室の兼子信幸教育課長による同施設の説明の後、エリートアカデミー生たちは2班に分かれて、騎手課程生が生活する公正寮やトレーニングルームを見学しました。この施設見学からは、今年3月にプロ騎手としてデビューを予定している騎手課程34期生の西村淳也君、服部寿希君、山田敬士君も同行。騎手課程生は外泊禁止、携帯電話の持ち込み不可、毎朝の体重管理など、エリートアカデミー生以上に厳しい規則の中で寮生活を送っていることに選手たちから驚きの声が上がる一方、トレーニング施設見学では木馬の騎乗体験やロープ上り対決などでエリートアカデミー生と騎手課程生が交流を深めました。

JRA騎手課程生たちと交流 平成29年度「JOCエリートアカデミー社会体験活動」レポート
初めての乗馬体験も行った(写真:アフロスポーツ)
JRA騎手課程生たちと交流 平成29年度「JOCエリートアカデミー社会体験活動」レポート
乗馬体験後、馬との触れ合いを楽しんだエリートアカデミー生たち(写真:アフロスポーツ)

 施設見学の次は乗馬体験。覆馬場(室内馬場)で曳き馬による常歩の乗馬を体験し、エリートアカデミー生たちは騎手課程生から乗馬に際しての騎乗姿勢や手綱の持ち方、馬とのコンタクトの方法などを学びました。乗馬はもちろん、馬に触れること自体が初めてのエリートアカデミー生もおり、最初は不安そうな表情も見せていましたが、騎手課程生や教官からの説明通り上手に騎乗し終えた後は、馬に餌をあげたり、なでたりするなど、普段はできない動物との触れ合いを楽しんでいました。

 最後にお互いの夢や目標、普段のトレーニング内容などを質問し合うなど、同年代のアスリート同士で絆を深めたエリートアカデミー生と騎手課程生。エリートアカデミーの今年度のキャプテンを務める上田ゆいさん(ライフル射撃)は「同じように目標を持ち、同じように寮生活を送っている騎手課程生の皆さんと交流できて、すごく刺激になりました。私たちもエリートアカデミーで厳しい訓練を受けて、強化してもらいましたので、その経験を生かして今後もお互いに頑張っていければと思います」と、気持ちを新たに決意を語りました。

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