シドニー2000
がんばれ!ニッポン!シドニー大会レポート
地元スターが勢揃い。スポーツと友情の祭典の華やかなフィナーレ
「7年前、私は『次回オリンピック開催地をシドニー』と言った。今、なんと言ったら良いか?」スペイン語訛りで「"オージー、オージー、オージー!"」シドニー・オリンピックを最後にIOC会長の座を去るアントニオ・サマランチ氏がこうスピーチを始めると、会場は大きな拍手に包まれた。サマランチ会長はまた、先住民族アボリジニの団体、ボランティアたちなどに次々とお礼を述べた。
閉会式のショーは、荘厳な開会式とは趣向を変えて、様々なテーマのショー形式で観客の目を釘付けにしたよりフレンドリーな雰囲気のもの。サベージ・ガーデン、カイリー・ミノウグ氏といったオーストラリア出身の歌手達の歌や踊りのメドレーというスタイルで、オーストラリアの生んだ文化を別の形で披露した。
日本代表選手団を含む各国の選手達も、スタジアムのフィールドに入場したあと他国のアスリート達と友情を祝い合い、またショーに合わせ一緒に歌ったり踊ったりと楽しんだ。中でも圧巻だったのはカイリー・ミノウグ氏の歌に乗って、聖火リレーの走者も務めたプロゴルファーのグレッグ・ノーマン氏、「クロコダイル・ダンディ」で有名な俳優のポール・ホーガン氏、また映画"プリシラ"を模った女装の麗人たち等が行なったパレード。フィナーレでは、花火が上がり"アテネでまた会いましょう"というメッセージが闇夜に映し出された。