シドニー2000
がんばれ!ニッポン!シドニー大会レポート
日本サッカー、32年ぶりの準々決勝進出で、次はアメリカと対戦
「引き分け」か「勝利」を、との思いを胸に挑んだ対ブラジル戦。試合開始から攻めに徹する構えで来たブラジルが、前半5分、日本の一瞬の守備の乱れをつき、アレックス選手のヘディングが、飛びつこうとするキーパーの上を無情にも抜いた。
日本も後半に入ってからはリズムを取り戻して攻め始めたが、ボールを保持しても奪われる場面が目立ち、攻めを得点に結びつけることができなかった。
しかしスロバキアが南アフリカに勝ったため、日本が2位での決勝トーナメント進出を決めたという吉報が届いたのである。トルシエ監督は「素晴らしいニュース」と手放しの喜びよう。次の試合では、要の中田英寿選手も戻り、チームは万全の態勢となる。
日本の次の相手、アメリカは、サッカー弱小国のイメージを覆してカメルーンを破り、C組のトップとなった、統制の取れた穴のないプレーを見せるチームだ。攻めながらも決めるところまでいけなかった、と反省の色を隠せない高原直泰選手は、「消化不良だった」と認めながら「とにかくベスト4まで行く」と次の試合に闘志を燃やした。ベスト4を賭けた次の試合は、9月27日、アデレードのヒンドマルシュ・スタジアムで行なわれる。